“カナダ発祥の地”とも呼ばれる州都。美しく古い町並みが残るシャーロットタウンを旅する

〔特集〕名作のアニメ『アン・シャーリー』の風景を訪ねて　『赤毛のアン』の故郷へ -プリンス・エドワード島-　昨年2024年、生誕150年を迎えた、不朽の名作『赤毛のアン』の著者L.M.モンゴメリ。2025年はアニメ『アン・シャーリー』がNHK Eテレで放送され、世代を超え多くの人の心を摑みました。物語の舞台、カナダのプリンス・エドワード島の魅力は、アンゆかりの地としてだけに止まりません。色彩豊かな田園風景、島ならではの食の恵み、その歴史と文化──、憧れの島のさらなる魅力を知る、特別な旅の物語を紡いでいきましょう。前回の記事はこちら＞＞

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美しく古い町並みが残る州都、シャーロットタウン

島の象徴的な景勝地、フレンチ・リバー。島には多くの漁村があり、フレンチー・リバーは北部に位置する小さな漁村。青い水面の入り江には、カラフルな小屋や漁船が並んでいる。右の地図・カナダの東側に浮かぶ、面積約5660平方キロの小さな島、プリンス・エドワード島。先住民族のミックマック族は、その弧を描いた細長い形から「アベグウェイト＝波間に浮かぶゆりかご」と呼んでいたという。

州都シャーロットタウンは、カナダ建国の会議も行われた、島の政治・経済の中心地。1864年に最初の建国会議が開催されたことから“カナダ発祥の地”と呼ばれています。港から州議事堂までのグレート・ジョージ・ストリートは歴史指定地区になっており、この通りを歩くだけでも島の歴史や文化に触れることができます。

ザ・グレート・ジョージの目の前にあるセント・ダンスタンズ・バシリカ大聖堂。

セントポール教会の前で、建国当時を思わせるドレス姿の女性。

港にはショップも建ち並ぶ。

カナダ建国会議が開かれた歴史的地区に建つ
ザ・グレート・ジョージ

手前の赤茶色の建物がホテルのメイン棟。歴史指定地区のグレート・ジョージ・ストリート沿いに位置している。通りには「建国の父」の銅像も。

1864年に、プリンス・エドワード州を含む英領北アメリカの代表が集まり、プロビンス・ハウス（現在の州議事堂）でカナダ連邦結成の会議が行われた際、代表者たちが宿泊したというホテル。当時の面影を残しながら館内の設備が整えられ、快適な滞在を楽しめます。

カラフルな棟が連なる建物には21室の客室があるメイン棟のほか、さまざまな棟が。モダンな客室のある一軒家もあり、まるで自宅のように過ごすことができます。

メイン棟のロビーラウンジ。その奥にはコンシェルジュのいるフロントも。カナダ名産品のメープルシロップもあるビュッフェ式の朝食もこちらに準備される。

メイン棟にある客室は重厚な雰囲気。

The Great George
58 Great George St, Charlottetown
TEL：+1（902）892-0606
料金：1室2名利用で1泊朝食付き1室389C$～（オンシーズン）IN15時／OUT11時
https://thegreatgeorge.com/

モダンな空間の中、名物ロブスターをまるごと堪能
クラダ・オイスター・ハウス

ロブスターは時価。ぷりぷりの身に、搾ったレモン、または溶かしバターをつけて。

島での滞在中に一度はいただきたいのが、名物、まるごと一匹のゆでたロブスターです。ロブスターを提供するお店はカジュアルな雰囲気が多い中、「クラダ・オイスター・ハウス」は洗練された落ち着いた空間。

アイドルタイムがなく一日を通して料理が味わえるため、観光の時間を気にせず食事を楽しめます。2階には、生バンドの演奏もある姉妹店のパブも。

緑を基調としたゆったりとした店内。

Claddagh Oyster House
131 Sydney St, Charlottetown
TEL：+1（902）892-9661
営業時間：11 時～23時（日曜～22時）、バーは～24時（日曜～22時）
https://claddaghoysterhouse.com/


※1C$（カナダドル）＝約109.5円（2025年10月9日時点）
※営業日・時間、定休日、商品、サービス内容、料金やメニュー等は時期により変更になる場合があります。
※別途ホテルのサービス料や税金がかかる場合があります。

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アニメ『アン・シャーリー』（全24話）

© アン・シャーリー製作委員会

孤児院から、プリンス・エドワード島のグリーン・ゲイブルズで暮らす老兄妹、マシュウとマリラのもとに手違いでやって来た赤毛の少女アン・シャーリー。少女の豊かな想像力と純粋さが周囲を変えていく──。
公式サイト：https://anime-ann-e.jp/
※全話各配信サイトにて配信中（詳細は上記公式サイトにて）

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