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世界最南端のワイン産地、ニュージーランド「セントラル・オタゴワイン」と美食を巡る

2025.07.08

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「ニュー ジーランド」絶景のラグジュアリーロッジを訪ねて 環境保全の先進国ニュージーランドは、大自然を身近に愉しめる絶景大国です。中でも「女王が住むにふさわしい街」として名付けられた美しい街クイーンズタウンは、どこにいても山と湖の景観が愉しめる南島最大のリゾート地。自然を尊重し、そこに溶け込む、隠れ家のようなラグジュアリーロッジを拠点に、大自然の宝庫・ニュージーランドの絶景に出合う旅に誘います。前回の記事はこちら→

クイーンズタウン周辺のワインツーリズム
世界最南端──セントラル・オタゴワインと美食を巡る

ニュージーランドは、知る人ぞ知るワインの新興生産地。北島、南島問わず、全土に10の主要ワイン生産地があり、近年はワインツーリズムの先進国となっています。フラッグキャリアであるニュージーランド航空のビジネス・プレミアでは、NZワインを豊富に取り揃え、ワイン立国をアピールしているほど。

クイーンズタウン近郊のセントラル・オタゴ地方は、世界最南端のワイン産地。ブルゴーニュ、オレゴンと並ぶ「ピノ・ノワールの世界3大生産地」として知られます。山岳地帯の朝晩の寒暖差がぶどうの熟成を促進し、長い日照時間と西岸海洋性気候により、“品のある奥深さ”を感じさせる赤ワインの飲み口に。壮大な山々を見渡しながらの一杯は、至福のひととき、格別の味わい。景観だけでも愉しめるワイナリー巡りとなっています。

・セントラル・オタゴ最大規模「Amisfield」

右のピノ・ノワールの高級ラインは 180NZ$。

右のピノ・ノワールの高級ラインは 180NZ$。

英国王室のウィリアム王子とキャサリン妃が訪問したことで知られるアミスフィールド。

「92ヘクタールの畑を持ち、すべて自家製のぶどうで、2021年以降はオーガニック認証ワインを造っています。敷地の65パーセントがピノ・ノワール。ブラックプラムやブラックチェリーのような香りを持つ、ソフトだけどパワフルなテイストが特徴。硬い土壌、夏の雨の少なさ、昼と夜の気温差。そのストレスがいいワインを造る」とヘッドソムリエのマリック・プシュボエックさん。



エグゼクティブシェフのヴォーン・マビーさんの創造的な料理は海外のメディアにも注目されています。

左・マリック・プシュボエックさん。右・メインディッシュの鹿肉。

左・マリック・プシュボエックさん。右・メインディッシュの鹿肉。

右・数々の受賞歴を誇るヴォーン・マビーさん。左・ワイナリーと繫がる心地いいテラス席。景観がご馳走。

右・数々の受賞歴を誇るヴォーン・マビーさん。左・ワイナリーと繫がる心地いいテラス席。景観がご馳走。

Amisfield Winery
10 Lake Hayes Road, RD 1,
Queenstown New Zealand
https://amisfield.co.nz/

・NZ最大のケーブを持つ「Gibbston Valley Winery」

岩山をくりぬいた貯蔵庫。

岩山をくりぬいた貯蔵庫。

セントラル・オタゴ産地のパイオニア的存在のギブストンバレー・ワイナリー。地区最古のぶどう畑「ホーム・ブロック」とニュージーランド最大のワインケーブが一番の見所です。同地の景色に魅了されたアラン・ブレイディさんが、10年の歳月をかけて試行錯誤し、ピノ・ノワールに適した地であることを実証、1987年に商品化に成功しました。「ホーム・ブロック」をチェックするワイン製造責任者クリストファー・キースさん。

「ホーム・ブロック」をチェックするワイン製造責任者クリストファー・キースさん。

2022年産ピノ・ノワールは49NZ$。

2022年産ピノ・ノワールは49NZ$。

ワインを軸に、レストランやスパ、高級宿泊ヴィラ、Eバイクレンタルなど多角的な施設を展開。ワインが飲めない方でも十分愉しめる場になっています。

手前からラム肉、サーモンとズッキーニ、モンクフィッシュのお刺し身。

手前からラム肉、サーモンとズッキーニ、モンクフィッシュのお刺し身。

宿泊施設のテラス。

宿泊施設のテラス。

Gibbston Valley Winery
1820 Gibbston Highway, Frankton,
Queenstown New Zealand
https://www.gibbstonvalley.com/

・金鉱の街(アロータウン)の美味レストラン「Mora」

瀟洒な庭付きのレストラン。

瀟洒な庭付きのレストラン。

金鉱の街・アロータウンにある「モラ・ワインズ&アルチザン・キッチン」は、40年以上ワイナリーを経営するスケッグス家とシェフのピケンズ夫妻が8年半前に共同オーナーとして開店。ここでしか味わえない少量のブティックワインと地産の食材を使った料理を目当てにワイン通が訪れます。

「モラのワインは、エレガントで、すっきりしてフルーティ」とセラードアのウォーカー・ハミルトンさん。

「モラのワインは、エレガントで、すっきりしてフルーティ」とセラードアのウォーカー・ハミルトンさん。

手前は牛肉のアイフィレット。

手前は牛肉のアイフィレット。

「Mora」は、ラテン語でゆっくり過ごすの意。シェアスタイルで団欒のひと時を過ごせる同店は、常に地元の常連でにぎわっています。

Mora Wines & Artisan Kitchen
265 Arrowtown-Lake Hayes Road,
Arrowtown New Zealand
https://mora.co.nz/

この記事の掲載号

『家庭画報』2025年08月号

家庭画報 2025年08月号

撮影/ 小林廉宜 コーディネート/新井英昭〈NZ NETWORK〉 *1NZ$=86.9(2025年6月10日時点) 日本との時差は通常+3時間

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