旬を愛でる花旅・庭めぐり ガーデニングエディターの高梨さゆみさんが、各地の庭や花のスポットを訪ね歩いた経験から、今見ておくべき旬の花、旬の庭情報をお届けします。連載記事一覧はこちら>>
旬を愛でる花旅・庭めぐり【番外編】
花咲く自宅で癒やしのひとときを。これから咲く、夏のおすすめ花をご紹介!
この夏はご自宅でお気に入りの花を咲かせてみませんか?これから植えても長く楽しめる花はたくさんありますよ。
夏の暑さに負けずに咲く華麗な花を眺めて、心の疲れをしばしリフレッシュしてみてはいかがでしょう。
おすすめの花とともに、夏のガーデニングのポイントもご紹介します。
夏のお家ガーデニング
1. 夏らしさを感じるビビッドカラーの花のおすすめ
2. 可愛らしくて涼しげなピンクの花
3. 夏のガーデニングの注意点 ・・・6月11日配信予定
夏のピンクは可愛らしくて涼しげ

夏のピンクには可愛らしさだけでなく、涼しさも感じられる花色が豊富にあります。庭やベランダに涼感をもたらすなら、パステルピンクもおすすめです。
夏におすすめのピンクの花と、あわせて咲かせたいキュートな白花をご紹介します。
夏のガーデニングにおすすめ!ピンクの花と、あわせて咲かせたいキュートな白花6選
▼詳しい花の情報は下の写真をスワイプしてをご覧ください▼
ペチュニア
夏の一年草といえば、ペチュニアです。花色が豊富に揃い、こんなに可愛らしいピンクの花もあります。これは全体がこんもりした形にまとまる「ギュギュ」というシリーズのピーチアイスという品種。
次々に花が咲き続け、上手に管理すると晩秋まで楽しめます。茎が伸びてきて、株姿が乱れてきたら、茎を半分くらいにカットすると、再びまとまりのよい姿になります。
庭に植えるより鉢植えにしたほうが管理しやすく、こんもりした姿が楽しめます。
ニチニチソウ
なんと可愛らしいピンクでしょう!これはニチニチソウの和名でも知られるビンカのピンク花で、中心部が小さく赤に染まるさまがとてもキュート。
「日々草」の名前の由来は、花が短命で次々と咲くため。
3日くらいするとポロっと落ちてしまうのですが、次から次へと新しい花が咲いてくるのでご心配なく。
葉のつややかな緑色が涼しげな印象です。
ベゴニア
暑さに強い花といえば、忘れてはいけないのがベゴニアです。
最近、可愛らしい品種が増えて注目されています。これは八重咲きのベゴニア「ボンボリーナ」というシリーズのキャンディピンクという品種。
花径2cmほどの八重咲きの花が株を覆うようにたくさん咲きます。花は終わると自然に落ちるので花摘みの手間もかかりません。
これも晩秋まで花が楽しめます。
サルビア
夏から秋まで楽しめるのがサルビアです。
サルビアは種類が非常に豊富にあり、宿根タイプには美しい青花も多くありますが、ここでご紹介するのは一年草タイプのコクシネア種。
サクラプルコという品種で、とても愛らしくさわやかなピンクの花を咲かせます。
すらっとした草姿(そうし)もすっきりした印象で、鉢植えにしても楽しめます。
ユーフォルビア
ピンクではなく白花ですが、ぜひおすすめしたいのがユーフォルビアのダイアモンドフロストという品種です。
ユーフォルビアには個性的な形状の種類がたくさんありますが、この品種はごく繊細な白花があふれんばかりに咲く姿がとても涼やか。
ほかの花と組み合わせて使っても素敵です。
これも晩秋まで花が続きます。
ペチュニア
最後にペチュニアをもう1種。「妖精のチュチュ アンティークアイボリー」という名前からして胸にキュンとくる可愛らしさです。
淡く緑がかったクリーム色の花がさわやかで、中心部は黒に近い紫と、モダンな花色合わせが魅力的。
この「妖精のチュチュ」にはほかにもしゃれた花色があるので、ぜひ探してみてください。
高梨さゆみ/Sayumi Takanashi
イギリス訪問時にガーデニングの魅力に触れて以来、雑誌や本などで家庭の小さな庭やベランダでも楽しめるガーデニングのノウハウを紹介。日本、イギリスの庭を訪ね歩くほか、植物の生産現場でも取材を重ねる。現在は、種苗会社の会員向け月刊誌のほか、園芸雑誌などの編集に携わる。