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イギリスでこの花を見てひと目惚れ!「アストランティア」は少し日陰に植えるのが栽培のコツ

2023.06.06

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365日 花散歩に出かけよう 日々、何気なく歩く道や街で出会う花や花木の名前がわかれば、もっと散歩が楽しくなります。ガーデニングエディターの高梨さゆみさんが、季節の花や花木を毎日紹介。住宅街でも見つかる身近な植物や、人気の園芸品種もピックアップ。栽培のコツも紹介します。一覧はこちら>>

アストランティア


アストランティア
日本で栽培されるのはほとんどがアストランティア・マヨールという種類で、これはそのピンク花。花心から色が徐々に淡くなるのもかわいらしく、繊細な花姿には涼しげな雰囲気があります。

■属科・タイプ:セリ科の宿根草
■花期:5月〜7月

■草丈:30〜60cm

飾りボタンにしたいくらいかわいらしい花です


アストランティアが咲いているのを見かけるようになったのは、イングリッシュガーデンが日本でブームとなった頃からだと思います。アストランティアは、ゲラニウムやネペタなどと同様に初夏のイギリスの庭では定番として使われる花です。

私もイギリスでこの花を見てひと目惚れしました。一見地味ながら、星の形にも見える繊細な花は、見れば見るほど魅力的で、それが群生する景色は自然の草原に咲いているかのような野趣が感じられます。なんと軽やかな花だろう、と見入ったのをよく覚えています。同時に、このかわいらしい花をそのままブラウスの飾りボタンにしたら素敵だろうな、と想像しました。

花弁に見えるのは総苞で、中心に小さな花が密集してこんもりとした形になります。アストランティアの名前はギリシャ語で星を意味するAstra=アストラが語源。私が星の形に見えると感じたのは、どうやら世界共通の認識だったようです。

アストランティア
北海道のガーデンで群生するシーンに出会いました。冷涼な気候なら、イギリスのように群れてたくさん咲くのかぁと納得。

イギリスでは道端でも群生するくらい丈夫な宿根草なのに、日本では上手に栽培できないという声もよく聞かれます。たしかに日本の高温多湿には弱いものの、そこまで栽培が難しいものか?と思い、知り合いのスコットランド人のガーデナーさんに伺ったところ、日なたに植えないことだと教えてくれました。

本来は日なたを好むのですが、昨今の日本の初夏〜夏の気温は高すぎて、これでは花が耐えられない!だから、少し花付きが悪くなっても木陰など、直射日光を遮られる場所に植えるのがおすすめなのだそうです。

気温の上昇でこれまでとは考えを変えることも必要で、彼はその植物がどこであれば過ごしやすいかを、庭を見ながら検討するのだそうです。

少しピンクが混じる白花から濃淡ピンクまで、優しくてしゃれた花色が揃うアストランティア。散歩道でも少し日陰の場所に注目しながら探してみてください。

栽培の難易度


栽培の難易度 ★★☆☆☆

冷涼な気候を好むので、木陰や明るい日陰など、強い直射日光を避けられ、風通しのよい場所に植えるのがおすすめです。植えつけ時に元肥を施し、たっぷり水やりをしたら、その後は雨まかせでかまいません。ただし、やや湿った環境を好むので、雨が降らない日が続いたときには水やりをします。また、乾燥を防ぐために、腐葉土などで株元をマルチングしておくのもおすすめです。10月〜11月と翌年の2月〜3月に緩効性肥料を追肥します。

【難易度】
★ 容易・初心者向け
★★ 標準・初級〜中級者向け
★★★ 少し難しい・中級〜上級者向け
★★★★ 難しい・上級者向け
★★★★★ 栽培環境が限られる

高梨さゆみ/Sayumi Takanashi

イギリス訪問時にガーデニングの魅力に触れて以来、雑誌や本などで家庭の小さな庭やベランダでも楽しめるガーデニングのノウハウを紹介。日本、イギリスの庭を訪ね歩くほか、植物の生産現場でも取材を重ねる。
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