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涼しげな雰囲気の「スカビオサ」で、初夏の庭に高原のような爽やかさを!

2023.05.29

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365日 花散歩に出かけよう 日々、何気なく歩く道や街で出会う花や花木の名前がわかれば、もっと散歩が楽しくなります。ガーデニングエディターの高梨さゆみさんが、季節の花や花木を毎日紹介。住宅街でも見つかる身近な植物や、人気の園芸品種もピックアップ。栽培のコツも紹介します。一覧はこちら>>

スカビオサ


スカビオサ
青い青紫の花を見ると爽やかな高原が頭に浮かびます。これは北イングランドにあるガーデンで見かけたシーンで、日本のマツムシソウに似たアトロプルプレアと赤いクナウティアを一緒に群生させていました。スカビオサが大好きな私にとって憧れの景色です。

■属科・タイプ:スイカズラ科の一年草、または二年草
■花期:5月〜6月、9月〜10月

■草丈:10〜100cm

爽やかな高原の空気感を運んでくれる素敵な花です


涼しい高原などに咲く花なので、散歩道ではなかなか出会えないだろうと思っていたら、ショップの店先の花壇にかわいらしいピンクのスカビオサが咲いていて、うれしくてスマホで何枚も写真を撮りました。

私はスカビオサがとても好きで、北イングランドで群生するスカビオサを見たときには、感激して胸がいっぱいになりました。

ユーラシアや南アフリカに自生しますが、和名のマツムシソウの学名はスカビオサ・ジャポニカ。日本にも自生種があるんです。花色は淡い青紫が多く、ほかにピンクや白もありますが、最近ではクリーム色の小さな花を咲かせる‘ムーンダンス’という園芸品種も出回っています。いずれも涼しげな雰囲気で、初夏の爽やかな気候によく似合います。

こんもりと花が盛り上がるのはスカビオサ・アトロプルプレア、平らな大輪花を咲かせるのはスカビオサ・コーカシカで、この2種が庭づくりでよく利用されています。

日本に自生するマツムシソウは二年草。ほかの種類は原産地では宿根しますが、耐暑性が弱いものが多く、日本では一年草扱いとされることが多いようです。

スカビオサ
スカビオサ・アトロプルプレアの花をアップでご覧ください。透明感のある花色、こんもりと盛り上がるような花形、とても素敵で胸がときめきます。

もう一つ、スカビオサによく似たクナウティアもご紹介しておきます。同じスイカズラ科でも属が異なるため別の植物なのですが、涼しい気候を好む性質や、花姿の爽やかさなどはスカビオサ同様で、観光ガーデンではスカビオサと一緒に植えられていることもよくあります。花はスカビオサより小ぶりですが、鮮やかな赤やピンクの花色がとてもかわいらしく、風になびくような草姿もスカビオサによく似て魅力的です。

庭で見た花があまりにかわいらしく、苗を購入して鉢植えにしてみましたが、草丈が1mほどに伸びてしまい、これは鉢植えでは厳しいと実感。宿根はできませんでしたが、1シーズンだけでも愛らしい赤い花を楽しめたことに満足しています。自分の庭でたくさん咲かせてみたいなーと、観光ガーデンで見かけるたびに羨ましく思っている花です。

栽培の難易度


栽培の難易度 ★★☆☆☆

日当たりがよく、水はけのよい土壌に植えます。高温多湿に弱いため、できるだけ風通しのよい場所を選びます。植えつけ時に元肥を施し、たっぷり水やりしたら、その後は雨まかせでかまいません。草丈が伸びてきたら、倒伏防止のために支柱を立てておきます。花が終わったら花茎の根元から摘み取ります。早めに摘むとわき芽が出て次の花を楽しめます。

【難易度】
★ 容易・初心者向け
★★ 標準・初級〜中級者向け
★★★ 少し難しい・中級〜上級者向け
★★★★ 難しい・上級者向け
★★★★★ 栽培環境が限られる

高梨さゆみ/Sayumi Takanashi

イギリス訪問時にガーデニングの魅力に触れて以来、雑誌や本などで家庭の小さな庭やベランダでも楽しめるガーデニングのノウハウを紹介。日本、イギリスの庭を訪ね歩くほか、植物の生産現場でも取材を重ねる。
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