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美しいだけでなく強い耐陰性も。カラーリーフ「ヒューケラ」は、繊細な花にも注目を

2023.05.28

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365日 花散歩に出かけよう 日々、何気なく歩く道や街で出会う花や花木の名前がわかれば、もっと散歩が楽しくなります。ガーデニングエディターの高梨さゆみさんが、季節の花や花木を毎日紹介。住宅街でも見つかる身近な植物や、人気の園芸品種もピックアップ。栽培のコツも紹介します。一覧はこちら>>

ヒューケラ


ヒューケラ
シルバーがかった赤紫の葉がシックで美しいヒューケラ‘シャンハイ’。この時期にはベージュ色のベル型の小花がたくさん咲いて美しい花姿が楽しめます。花のない時期はこんもりと葉が茂りますが、花期には花茎が伸びて草丈が高くなり、存在感もアップ。背後の鮮やかな赤い葉もヒューケラです。

■属科・タイプ:ユキノシタ科の宿根草
■花期:5月〜7月

■草丈:20〜80cm

最強のカラーリーフは、この時期の花咲く姿も美しい!


緑だけでなく、シックな茶色や紫、黄金色の葉に個性的な斑入り葉。これほど豊かなカラーバリエーションがある植物はなかなか見当たりません。しかも常緑で一年中、こんもりと葉が茂る姿が楽しめるのですから、カラーリーフとして大人気なのも納得です。

そのヒューケラをなぜこの時期に紹介するかというと、花が咲く姿がとても素敵だから。細い花茎が何本も立ち上がり、小さな花がたくさんつくさまはとても繊細。周囲では華やかな花がいろいろ咲いている時期ですが、このヒューケラの美しい花姿にもぜひご注目ください。

品種によって、赤、ピンク、クリーム色などの花色があり、葉色とのコーディネートもしゃれていて、ヒューケラはとてもセンスのよい植物だなぁと感心します。

美しいだけでなく、強い耐陰性があり、建物の北側など日陰になる場所に利用できるのもヒューケラの大きな魅力。また、生育の段階や日照の具合によって葉色が変化することもあるので、散歩の途中で見かけたら、ほかの季節にもう一度訪ねて葉色をチェックしてみてください。

ヒューケラ
ヒューケラとよく似た花姿のティアレラ。花弁がパッと開くところが見分けるポイント。これは黒褐色の斑入り葉が美しい‘シュガー&スパイス’という品種です。丈夫な性質で毎年よく花が咲きます。

さて、ヒューケラによく似た植物に同じユキノシタ科のティアレラがあります。属が異なるので別の植物ですが、美しい葉をもち、コンパクトに株がまとまること、耐陰性が強いことなど性質もよく似ていて、この時期に繊細な花を咲かせます。

ヒューケラほど葉のカラーバリエーションはないものの、深く切り込みが入る美しい葉形は、庭づくりではアクセントとなり人気があります。見分けるポイントは、花形の違いです。ヒューケラの花はベル型、ティアレラの花は細い花弁がパッと開く形をしています。どちらも小さな花なので、そばによってアップで観察してみてください。

栽培の難易度


栽培の難易度 ★★☆☆☆

耐陰性はありますが、日照が足りないと花がつきにくくなったり、葉色がやや淡くなります。花も楽しみたいなら、明るい日陰で水はけのよい土壌に植えるのがおすすめです。植えつけ時に元肥を施し、たっぷり水やりしたら、その後は雨まかせでかまいません。1本の花茎全体の花が終わったら、根元から摘み取ります。10月〜11月、翌年の3月〜4月に緩効性肥料を追肥します。

【難易度】
★ 容易・初心者向け
★★ 標準・初級〜中級者向け
★★★ 少し難しい・中級〜上級者向け
★★★★ 難しい・上級者向け
★★★★★ 栽培環境が限られる

高梨さゆみ/Sayumi Takanashi

イギリス訪問時にガーデニングの魅力に触れて以来、雑誌や本などで家庭の小さな庭やベランダでも楽しめるガーデニングのノウハウを紹介。日本、イギリスの庭を訪ね歩くほか、植物の生産現場でも取材を重ねる。
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