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春の庭づくりに大活躍するおしゃれな花、エピメディウム‘スルフレウム’

2023.03.28

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365日 花散歩に出かけよう 日々、何気なく歩く道や街で出会う花や花木の名前がわかれば、もっと散歩が楽しくなります。ガーデニングエディターの高梨さゆみさんが、季節の花や花木を毎日紹介。住宅街でも見つかる身近な植物や、人気の園芸品種もピックアップ。栽培のコツも紹介します。一覧はこちら>>

エピメディウム‘スルフレウム’


エピメディウム‘スルフレウム’
濃淡のクリームイエローがとても優しい印象。茎が細く草姿全体が華奢な印象ですが、性質は丈夫で育てやすい宿根草です。

■属科・タイプ:メギ科の宿根草
■花期:3月下旬〜5月

■草丈:20〜35cm

クリームイエローの花も葉脈の浮き出る新葉も魅力的


エピメディウムとはイカリソウの仲間のことです。飛び出した長い距(きょ)がユニークで、それが錨に似ていることから名づけられたイカリソウには多くの仲間がいますが、今回は庭で大活躍する‘スルフレウム’を紹介します。この‘スルフレウム’に初めて出会ったのはイギリスのガーデンで、スイセンと一緒に咲いているのがとても素敵でずっと記憶に残っていました。

その‘スルフレウム’に再び日本で出会ったのは、スコットランド人のガーデナーさんがデザインしたガーデンです。ちょうどムスカリが満開に咲く後ろに、とても優しいクリームイエローの‘スルフレウム’が咲いていて、その組み合わせの美しさに感心しました。

イギリスではとても人気のある花で、この花を群生で咲かせるのは自慢になるのだそうです。日本にもピンク×白のイカリソウや、キバナイカリソウなど自生種がありますが、‘スルフレウム’はヨーロッパのエピメディウムと日本のイカリソウの自然交雑種ではないかといわれています。

「イカリソウになじみの深い日本ではもっと広く普及してもよいと思うんだけどなぁ」とガーデナーの彼は話していましたが、最近では苗も多く出回るようになって人気も高まっています。

イカリソウほど距は突き出ておらず、少し丸みのある花形で繊細な草姿、花色も濃淡クリームイエローと、優しい雰囲気が感じられる花はきっと多くの人に好まれると思います。

しかも、春に出る新葉は、銅葉に緑で葉脈が浮き出るしゃれた雰囲気です。耐陰性があることから、シェードガーデンの花としても注目を集めているので、ぜひ名前を覚えておいてください。

栽培の難易度


栽培の難易度 ★★☆☆☆

耐暑性・耐寒性に優れ、丈夫で育てやすい花です。春は日差しが当たり、初夏以降は徐々に木陰になる落葉樹の下が適しています。明るい日陰でも育ちますが、水はけのよい土壌を選びます。植えつけ時に元肥を施し、たっぷりと水やりします。乾燥に強い性質なので、その後の水やりは雨まかせでかまいません。追肥は4月~5月に1回、さらに9月~10月に1回、緩効性肥料をまきます。秋以降は休眠するので施肥の必要はありません。

【難易度】
★ 容易・初心者向け
★★ 標準・初級〜中級者向け
★★★ 少し難しい・中級〜上級者向け
★★★★ 難しい・上級者向け
★★★★★ 栽培環境が限られる

高梨さゆみ/Sayumi Takanashi

イギリス訪問時にガーデニングの魅力に触れて以来、雑誌や本などで家庭の小さな庭やベランダでも楽しめるガーデニングのノウハウを紹介。日本、イギリスの庭を訪ね歩くほか、植物の生産現場でも取材を重ねる。
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