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遠目にはウメか、花モモか。可愛らしい「ビバーナム・ボドナンテンス」が見ごろ

2023.03.21

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365日 花散歩に出かけよう 日々、何気なく歩く道や街で出会う花や花木の名前がわかれば、もっと散歩が楽しくなります。ガーデニングエディターの高梨さゆみさんが、季節の花や花木を毎日紹介。住宅街でも見つかる身近な植物や、人気の園芸品種もピックアップ。栽培のコツも紹介します。一覧はこちら>>

ビバーナム・ボドナンテンス


ビバーナム・ボドナンテンス
花径1cmほどですが、花房になるとこんなに華やかな雰囲気になります。

■属科・タイプ:レンプクソウ科の落葉低木(スイカズラ科で分類される場合もあり)
■花期:3月〜4月上旬

ひときわ早く咲くかわいらしいビバーナムです


ビバーナムの和名はガマズミ。多くの種類があり、日本にも自生種があります。庭木としてよく利用されるオオデマリや、切り花で人気のスノーボールもビバーナムの一種です。晩春〜初夏にはビバーナムの仲間の多くがボール状の花房をつけたかわいらしい姿を見せてくれます。

そんなビバーナムの中で、この時期に咲き出す品種がボドナンテンスの‘ドーン’。一種だけ飛び抜けて開花が早く、それを庭づくりに利用する観光ガーデンもよく見かけます。ピンクの花が咲いているのはウメかな、花モモかな、と近づいてみると、花がずっと小さくて、でもとても愛らしい花房にうっとり、ということもよくあります。

初めてこの花を見たとき、ガーデナーさんにビバーナム・ボドナンテンスの‘ドーン’という品種名を教わりました。そのガーデナーさんは「この花色を見るとサクラを連想して、もうすぐサクラの季節が来るなとワクワクしてくる」と話していました。

しかも、この花には甘い芳香があり、その香りをかぐと胸がときめくような気分になります。庭があったらぜひ植えたい、とこの木を見る度にうらやましさを感じています。

耐暑性・耐寒性とも強く、丈夫な性質なので、個人邸の庭や外周りに植える方もこれから増えてくるものと思われます。この時期に咲いているビバーナムはほぼこの品種に間違いないので、散歩道で人気を先取りして植えているお宅がないか探してみてください。場所によっては2月下旬から咲き出すこともあるそうですよ。

栽培の難易度


栽培の難易度 ★★☆☆☆

日当たりを好みますが、明るい日陰でも育ちます。水はけがよい土壌に植えます。元肥を施して植えつけたらたっぷり水やりし、その後は雨まかせでかまいません。ただし、幼木の間は土壌がからからに乾燥したら水やりします。翌年以降は、落葉期に株元に緩効性肥料を施します。枝が横に張るように育つので、広がりすぎるようなら枝を剪定します。剪定の時期は花後で、剪定すると分枝が盛んになり、花つきがよくなります。長く伸びすぎている枝をカットし、枯れ枝なども取り除きます。

【難易度】
★ 容易・初心者向け
★★ 標準・初級〜中級者向け
★★★ 少し難しい・中級〜上級者向け
★★★★ 難しい・上級者向け
★★★★★ 栽培環境が限られる

高梨さゆみ/Sayumi Takanashi

イギリス訪問時にガーデニングの魅力に触れて以来、雑誌や本などで家庭の小さな庭やベランダでも楽しめるガーデニングのノウハウを紹介。日本、イギリスの庭を訪ね歩くほか、植物の生産現場でも取材を重ねる。
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