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透け感のある黄色の花、春先に見ごろを迎える「ヒュウガミズキ」の魅力

2023.03.17

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365日 花散歩に出かけよう 日々、何気なく歩く道や街で出会う花や花木の名前がわかれば、もっと散歩が楽しくなります。ガーデニングエディターの高梨さゆみさんが、季節の花や花木を毎日紹介。住宅街でも見つかる身近な植物や、人気の園芸品種もピックアップ。栽培のコツも紹介します。一覧はこちら>>

ヒュウガミズキ


ヒュウガミズキ
ヒュウガミズキの花は2〜3個が固まって咲きます。木全体が淡黄色に覆われると、なんとも優しさのある景色になりほのぼのした気持ちになります。

■属科・タイプ:マンサク科の落葉低木
■花期:3月中旬〜4月中旬

淡黄色の花を見ていると優しい気持ちになります


暖かい地域ではもうヒュウガミズキが咲き出していますね。春に咲く黄色の花の中でも、これほど優しい黄色はないのではないか、とこの花に出会うたびに感じます。透けるような淡黄色の花を眺めているだけで穏やかな気持ちになってきます。

ヒュウガミズキは近畿地方の日本海側に自生する日本の固有種といわれますが、台湾にも自生種があるともいわれています。どちらにしても古くから日本に根付いていたことに間違いはなく、江戸時代には園芸植物としてとても人気があったそうです。

それほど手をかけなくても自然に半球状の整った樹形になることから、現在でも個人邸の庭や外周りの植栽によく利用されています。

植物の歴史を振り返ると、江戸時代から人気のものも多くあり、江戸という時代がそれほど遠い昔ではない感覚になります。その時代に暮らした人たちの中にも、ヒュウガミズキの花を見て優しい気持ちになった方がいるかもしれないと想像すると楽しい気分になります。

さて、ヒュウガミズキの近縁種にトサミズキがありますが、こちらは高知県を中心に四国に自生する日本の固有種です。トサミズキも同じ時期に淡黄色の花を咲かせるので、これはヒュウガミズキ?それともトサミズキ?と迷う方も多いと思います。

いちばんの違いは1房に咲く花の数です。ヒュウガミズキは小さめの花が2〜3個ずつかたまって咲き、トサミズキはヒュウガミズキより少し大きな花が12~15個くらい連なって長い花房になります。これを覚えておけば簡単に見分けることができますよ。

栽培の難易度


栽培の難易度 ★★☆☆☆

日当たりのよい場所で、水はけのよい土壌に植えます。明るい日陰でも問題なく育ちます。植えつけ時に元肥を施せば、追肥の必要はありません。翌年以降は、2月くらいに緩効性肥料を株元に施します。水やりは雨まかせでかまいませんが、幼木の間は土壌が乾燥したらたっぷり水やりします。自然に樹形が整うので、枯れ枝を取り除き、長く伸びすぎた枝を切る程度の剪定でかまいません。夏に花芽が形成されるため、それ以降の剪定は避けます。

【難易度】
★ 容易・初心者向け
★★ 標準・初級〜中級者向け
★★★ 少し難しい・中級〜上級者向け
★★★★ 難しい・上級者向け
★★★★★ 栽培環境が限られる

高梨さゆみ/Sayumi Takanashi

イギリス訪問時にガーデニングの魅力に触れて以来、雑誌や本などで家庭の小さな庭やベランダでも楽しめるガーデニングのノウハウを紹介。日本、イギリスの庭を訪ね歩くほか、植物の生産現場でも取材を重ねる。
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