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春にかけての花壇で大活躍。青紫の花穂がきれいな「アジュガ」

2023.03.09

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365日 花散歩に出かけよう 日々、何気なく歩く道や街で出会う花や花木の名前がわかれば、もっと散歩が楽しくなります。ガーデニングエディターの高梨さゆみさんが、季節の花や花木を毎日紹介。住宅街でも見つかる身近な植物や、人気の園芸品種もピックアップ。栽培のコツも紹介します。一覧はこちら>>

アジュガ


アジュガ
ガーデンの小道沿いに群生するアジュガ。ボリューム感ある青紫はよく目立ちます。

■属科・タイプ:シソ科の宿根草
■花期:3月〜5月

■草丈:10〜30cm

草丈は低いものの、ボリューム感ある花穂がよく目立つ


スイセンのそばで、パンジーやビオラの隣で、これから咲き出すチューリップの足元で……。青紫の花穂がきれいなアジュガは、早春から春にかけての花壇で大活躍。ところが意外に花名を知らない方も多いのではないかと思います。セイヨウキランソウという和名より、学名のアジュガで出回ることが多いので、学名で覚えておいてください。

観光ガーデンでもアジュガはよく利用されていますが、真冬の庭でその姿を見つけるたびに「春までがんばれ〜」と声をかけたくなります。アジュガは冬の間も葉を落とさない常緑性の宿根草。葉を地面にぺたりとつけるように広げるロゼットという態勢で寒さを凌いでいる姿が健気に感じられ、応援したい気持ちになります。

アジュガ

公園の片隅で、スギナの中に咲くアジュガを発見。意図したものではないと思いますが、春らしさを感じるシーンでした。

じつはアジュガは耐寒性がとても強く、私の応援なしでも冬越しできる性質なのですが…。生育も旺盛で、親株から伸びるランナーの先に小株をつくり、それが根を生やしてどんどん増えるため、ときには「はびこる」という悲しい表現をされることもありますが、プロのガーデナーさんに聞くと、ここまでは伸びてもいいという区切りを設け、そこをはみ出したらランナーを切り取る作業をすれば、丈夫で手間もかからない植物だそうです。

なにより春の早い頃から青紫の花穂を立ち上げてくれるのは魅力的で、春の花壇や庭では欠かせない存在、というガーデナーさんに私も何度もうなずいて同意しました。

気がついてみると冬になってからここまでで、シソ科の植物を紹介したのはごくわずかだと思います。シソ科にはさまざまな種類のサルビアをはじめ、花穂が魅力的な種類が多くありますが、庭のシーズンの始まりに咲くシソ科の花穂としてアジュガを記憶しておいてください。

栽培の難易度


栽培の難易度 ★☆☆☆☆

アジュガは耐陰性もあるので、日向でも半日陰に植えても育ちます。風通しがよく、水はけのよい土壌に植えます。植えつけ時に元肥を施せば、追肥の必要はありません。翌年以降は生育期の3月〜6月に株の周りに緩効性肥料を施します。地植えの場合、水やりは雨まかせでかまいませんが、乾燥が苦手なので、土壌が乾いているときにはたっぷり水やりします。花が咲き終わった茎を根元で切ると、そこから新しいランナーが伸びてきます。

【難易度】
★ 容易・初心者向け
★★ 標準・初級〜中級者向け
★★★ 少し難しい・中級〜上級者向け
★★★★ 難しい・上級者向け
★★★★★ 栽培環境が限られる

高梨さゆみ/Sayumi Takanashi

イギリス訪問時にガーデニングの魅力に触れて以来、雑誌や本などで家庭の小さな庭やベランダでも楽しめるガーデニングのノウハウを紹介。日本、イギリスの庭を訪ね歩くほか、植物の生産現場でも取材を重ねる。
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