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咲き始めはピンク、徐々にブルーに。色変わりが楽しめる「プルモナリア」の魅力

2023.02.09

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365日 花散歩に出かけよう 日々、何気なく歩く道や街で出会う花や花木の名前がわかれば、もっと散歩が楽しくなります。ガーデニングエディターの高梨さゆみさんが、季節の花や花木を毎日紹介。住宅街でも見つかる身近な植物や、人気の園芸品種もピックアップ。栽培のコツも紹介します。一覧はこちら>>

プルモナリア


プルモナリア
咲き始めの濃いピンクと美しいブルーの花が交じるのが、プリモナリアのかわいらしさ。この株姿が宿根草らしく、いよいよ春の到来も間近だと感じさせてくれる花です。

■属科・タイプ:ムラサキ科の宿根草
■花期:2月中旬〜5月中旬

■草丈:10〜40cm

ピンクから青へ。それが交じるタイミングがとても素敵


寒い時期から咲き出す宿根草は少ないので、今年に入ってから宿根草を紹介したのはまだ数回だと思います。この時期も庭めぐりをしている私の印象では、プルモナリアが咲いているのに出会うと、今年初めて宿根草らしい宿根草に出会った〜という気持ちになります。

プルモナリアは霜や凍結にあっても傷みにくい性質で、まだ小さな株のうちから花を咲かせながら、葉も株自体もどんどん成長していく宿根草です。

プルモナリアの花色はブルーが基本。早春の球根花にも魅力的なブルーの花がありますが、宿根草の花はまた異なる雰囲気があります。プルモナリアは1本の花茎からいつくも花が咲くので、ふんわりととても優しい印象で、株姿は春に咲き出すワスレナグサに近い印象です。

知り合いの園芸店で聞いたところ、プルモナリアをご存じない方も多いそうですが、一度購入すると翌年にもっと増やしたいと買い足しにくるお客さまも多いのだそう。早春に咲く美しいブルーにはだれでも魅力を感じるのだと思います。私の散歩道では数軒、プルモナリアを植えているお宅があり、今年はもう咲いたかな?と、この時期に訪ねることもたびたびです。

よく出回るプルモナリアは、サッカラータの園芸品種で、葉に白い斑点が入るものが多くあります。じつはプルモナリアとは、ラテン語で肺の意味。白い斑点の入る葉が肺の形に似ていることから名づけられました。英名のラングワートのラング(lung)も肺の意味です。葉の斑点を見ながら、これが肺かぁといつも名前の由来を確認しています。

花色はブルーのほか白やピンクもありますが、咲き始めがピンクで、徐々にブルーに色が変わっていく品種が人気で、ひと株にピンクとブルーが交じって咲く様子は本当に愛らしく魅力的です。

プルモナリア
目が覚めるような鮮やかなブルーの花をアップでどうぞ。花径2cmほどですが、十分インパクトがあります。

栽培の難易度


栽培の難易度 ★★☆☆☆

耐寒性がとても強い性質で、耐暑性もあるものの、夏の高温や乾燥で傷むことがあるため、落葉樹の下などの、早春〜春は日が当たり、夏には日陰になる場所が適しています。植えつけ時に元肥を施し、2月〜3月の成長期に2〜3回ほど緩効性肥料をまきます。地植えの場合は、水やりは雨まかせでかまいませんが、土壌がからからに乾いているときには株元にたっぷり水やりをします。花がらを摘み、黄色くなった下葉を摘み取ります。

【難易度】
★ 容易・初心者向け
★★ 標準・初級〜中級者向け
★★★ 少し難しい・中級〜上級者向け
★★★★ 難しい・上級者向け
★★★★★ 栽培環境が限られる

高梨さゆみ/Sayumi Takanashi

イギリス訪問時にガーデニングの魅力に触れて以来、雑誌や本などで家庭の小さな庭やベランダでも楽しめるガーデニングのノウハウを紹介。日本、イギリスの庭を訪ね歩くほか、植物の生産現場でも取材を重ねる。
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