花旅・庭めぐり

砂糖菓子のような白花がキュート。寄せ植えやグランドカバーにしたい「宿根イベリス」

365日 花散歩に出かけよう 日々、何気なく歩く道や街で出会う花や花木の名前がわかれば、もっと散歩が楽しくなります。ガーデニングエディターの高梨さゆみさんが、季節の花や花木を毎日紹介。住宅街でも見つかる身近な植物や、人気の園芸品種もピックアップ。栽培のコツも紹介します。一覧はこちら>>

宿根イベリス

宿根イベリス
白花がいくつも集まって丸い花房になるのがキュート。一つの花の花弁は4枚ですが、上の2枚が大きくなるので、花房全体が1輪の花にも見えます。

■属科・タイプ:アブラナ科の宿根草
■花期:4月〜6月 ※植えつけ1年目は12月〜翌年2月
■草丈:20〜40cm

植えつけ1年目は砂糖菓子のような白花が真冬に咲きます

かわいらしい白花が集まって丸い花房になることから、キャンディタフト(砂糖菓子の房)という英名でも呼ばれるイベリスには、一年草タイプと宿根草タイプがあります。一年草タイプは、白花のアマラ種と花色が豊富なウンベラータ種が多く栽培されています。

今回取り上げるのは、耐寒性が強い宿根草タイプのイベリス・センペルビレンス。宿根イベリスの名前でよく出回る種類です。本来は春が花期ですが、宿根イベリスは晩秋から促成栽培された苗が出回ることが多く、それを植えると真冬でも花が楽しめるのです。ただし、それは植えつけ1年目限定の話で、2年目以降は春になってから咲き出します。

真冬に花が咲くのは貴重な存在で、まだ株サイズが小さいこともあり、宿根イベリスは冬の寄せ植えの植物としても人気があります。

もし、この時期に玄関先に飾られた寄せ植えや、花壇の縁取りなどにイベリスの白い花を見つけたら、それは植えつけ1年目の宿根イベリスということになります。2月末くらいまで咲くといわれますが、促成栽培による開花調整の具合や栽培環境によって、そのまま春が終わるまで咲き続けることもあるそうです。

宿根イベリスは横に広がって成長する性質で、次々と開花してたくさん咲くため、春には白い絨毯のように地面を覆っているシーンもよく見かけます。常緑性で花がない時期も緑が美しいので、グランドカバーにもよく利用されています。

寄せ植えなどに利用した苗も、花後に地面に下ろして楽しむのがおすすめです。ただし、移植を嫌うので、その際には根を傷めないように根鉢ごとそっと植え替えるように気をつけてください。

宿根イベリス
宿根イベリスとビオラ、プリムラなどを合わせた寄せ植え。1年目の苗は冬の寄せ植えで大活躍してくれます。

栽培の難易度

栽培の難易度 ★★☆☆☆

日なたで水はけのよい土壌に植えます。植えつけ時に緩効性肥料を土壌に混ぜ込み、その後は1か月に1度くらい薄めに希釈した液肥を与えます。土壌が乾燥したらたっぷりと水やりします。花を次々に咲かせるには、終わった花がらをこまめに摘み取ることがポイントです。黄色くなった下葉も随時カットします。少し蒸れに弱い面があるので、梅雨から夏にかけてはやや乾燥ぎみに管理します。

【難易度】
★ 容易・初心者向け
★★ 標準・初級〜中級者向け
★★★ 少し難しい・中級〜上級者向け
★★★★ 難しい・上級者向け
★★★★★ 栽培環境が限られる

高梨さゆみ/Sayumi Takanashi

イギリス訪問時にガーデニングの魅力に触れて以来、雑誌や本などで家庭の小さな庭やベランダでも楽しめるガーデニングのノウハウを紹介。日本、イギリスの庭を訪ね歩くほか、植物の生産現場でも取材を重ねる。

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