花旅・庭めぐり

くねくねした茎が作る、躍動感ある姿!「踊りハボタン」は見るほどにおもしろい

365日 花散歩に出かけよう 日々、何気なく歩く道や街で出会う花や花木の名前がわかれば、もっと散歩が楽しくなります。ガーデニングエディターの高梨さゆみさんが、季節の花や花木を毎日紹介。住宅街でも見つかる身近な植物や、人気の園芸品種もピックアップ。栽培のコツも紹介します。一覧はこちら>>

踊りハボタン

踊りハボタン
高く伸びているのが2年目を迎えた踊りハボタンです。その下に高性種、矮性種のハボタンを組み合わせて立体感のある花壇に。ハボタンだけでこんなにダイナミックな花壇になるなんてと驚きました。

■属科・タイプ:アブラナ科の宿根草
■鑑賞期:11月〜翌年2月
■草丈:1〜1.5m

くねくねした茎が作る躍動感ある姿をご覧ください!

前回に続き、ハボタンのご紹介です。この時期に観光ガーデンを訪ねたり、近所を散歩している際に、やたらに草丈が高く、茎がくねくねと伸びたハボタンを見かけたことはありませんか?

そのようなハボタンを踊りハボタンといいます。ハボタンといえば、1本の茎に葉が重なりつきますが、踊りハボタンはなんと枝分かれしていて、初めて見ると「これ、本当にハボタンなの?」と驚く方もいらっしゃると思います。

このハボタンはタネまきしてから少なくとも二冬目を迎えています。そこで思い出してください。ハボタンは春になると間延びして、そこで抜いて終わりとし、一年草のような扱いにするケースが多いのですが、本来は宿根草。抜かなければ、葉は一度枯れますが、そのまま茎が伸びて草丈が高くなります。そのハボタンを春に草丈の半分くらいで切り戻すと、そこから枝分かれし、初秋には新しい葉がついて、このくねくねがユニークな踊りハボタンになるというわけです。

踊りハボタンを仕立てている農場を訪ねたときにお聞きしたのですが、これを作るにはまず高性種を選ぶことが大切だそうです。

矮性種でも可能ですが、やはり高性種のほうが躍動感のある仕上がりになるそうです。いろいろな品種で仕立てた踊りハボタンを飽きずに見ているうちに、植物が生み出す造形美はすごいなーと感心しました。春に間延びして「もうおしまいだね」と感じさせる姿が、ひと手間加えるだけでこんなに個性的で魅力ある姿になるなんて、園芸ってすばらしいなと感じました。インパクトのある姿なので、どこかで見つけたらぜひ写真を撮っておいてください。

踊りハボタン
農場で見せてもらった踊りハボタン。分枝した枝からさらに分枝して…。見慣れたハボタンは茎が1本なので、これはとても新鮮な姿!高性丸葉系の‘ルシール ワイン’という品種で、このあと寒さに当たると中心部が赤紫に色づくそうです。

栽培の難易度

栽培の難易度 ★★☆☆☆

踊りハボタンは鉢植えのほうが管理しやすいので、春になって節間が伸びてきたら、掘り上げて大きめの鉢に植え直します。その際に緩効性肥料を用土に混ぜておきます。植え替えたら葉をすべて取り除き、茎を30cmほど残してカットすると、そこから枝分かれしてきます。枝が横に伸びてきたら、折れないように支柱を立てて支えます。水やりは表土が乾いたらたっぷりあげます。追肥の必要はありません。

【難易度】
★ 容易・初心者向け
★★ 標準・初級〜中級者向け
★★★ 少し難しい・中級〜上級者向け
★★★★ 難しい・上級者向け
★★★★★ 栽培環境が限られる

高梨さゆみ/Sayumi Takanashi

イギリス訪問時にガーデニングの魅力に触れて以来、雑誌や本などで家庭の小さな庭やベランダでも楽しめるガーデニングのノウハウを紹介。日本、イギリスの庭を訪ね歩くほか、植物の生産現場でも取材を重ねる。

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