花旅・庭めぐり

ベル型の白花はまるで雪の精のよう。‘ジングルベル’という名前の「クレマチス」

365日 花散歩に出かけよう 日々、何気なく歩く道や街で出会う花や花木の名前がわかれば、もっと散歩が楽しくなります。ガーデニングエディターの高梨さゆみさんが、季節の花や花木を毎日紹介。住宅街でも見つかる身近な植物や、人気の園芸品種もピックアップ。栽培のコツも紹介します。一覧はこちら>>

冬咲きクレマチス

冬咲きクレマチス
パラシュートのような花形がかわいらしいシルホサ系の園芸品種‘ジングルベル’。鉢花としても出回るので、クリスマス時期のプレゼントにもおすすめです。

■属科・タイプ:キンポウゲ科のつる性花木
■花期:10月〜2月上旬
■つるの長さ:2.5〜3m

可憐な白花は、まるで雪の精が舞い降りたみたい!

「えっ!クレマチスは初夏に咲く花でしょ?」と疑問に思った方も多いと思います。じつはクレマチスには多くの系統があり、春咲き、四季咲き、夏〜秋咲きがあり、種類は少ないながらも冬咲きの系統もあります。ということは、厳寒期を除けば、どの季節でもクレマチスは咲いているということ!さあ、冬に咲くクレマチスを見つけに花散歩に出かけてみませんか。

といっても、なかなか出会えないだろうと思っていたところ、仕事で訪ねた東京郊外の住宅地でフェンスに絡んで白い花が咲いているのを見つけました。「この時期につる性の白い花、これはもしや…」と思い駆け寄ると、たしかにクレマチスの‘ジングルベル’でした。

園芸でよく利用される冬咲きのクレマチスは、シルホサ系とカンパネラ系で、シルホサ系はパラシュートのような白花、カンパネラ系はベル型の白花を下向きに咲かせます。‘ジングルベル’はシルホサ系の園芸品種で、ここ最近とても人気があります。

咲きはじめは淡いグリーンで、咲き進むにつれ白くなる花色の変化も魅力ですが、芳香があるという特性も人気の理由だと思います。クリスマスシーズンを感じさせる‘ジングルベル’という品種名からして「自宅で咲かせてみたい!」と興味がわいてきますよね。

冬咲きクレマチスの白い花には可憐な雰囲気があると同時に、寒空から舞い降りてきた雪の精のようなクールな印象も感じられ、見つけると何枚も写真を撮りたくなってしまいます。

冬咲きクレマチス
12月上旬、‘ジングルベル’がフェンスに絡まって咲く様子。この時期にこんなに咲いてくれる白花に出会えるとうれしくなります。

栽培の難易度

栽培の難易度 ★★☆☆☆

日当たりを好みますが、明るい日陰でも育ちます。つるが絡まる仕立てが必要なので、フェンスやトレリス、オベリスクなどを設置します。植えつけ時に元肥を施し、たっぷり水やりします。地植えの場合は雨まかせでかまいませんが、土壌がからからに乾いたときは、株元にたっぷり水やりします。夏は休眠するので、花芽が形成される前の初秋に緩効性肥料を株元に施します。初夏に長く伸びすぎたつるをカットし、全体の形を整える剪定を行います。

【難易度】
★ 容易・初心者向け
★★ 標準・初級〜中級者向け
★★★ 少し難しい・中級〜上級者向け
★★★★ 難しい・上級者向け
★★★★★ 栽培環境が限られる

高梨さゆみ/Sayumi Takanashi

イギリス訪問時にガーデニングの魅力に触れて以来、雑誌や本などで家庭の小さな庭やベランダでも楽しめるガーデニングのノウハウを紹介。日本、イギリスの庭を訪ね歩くほか、植物の生産現場でも取材を重ねる。

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