花旅・庭めぐり

街中できっと見かけたことがある、明るい葉色で人気の低木「プリベット」

365日 花散歩に出かけよう 日々、何気なく歩く道や街で出会う花や花木の名前がわかれば、もっと散歩が楽しくなります。ガーデニングエディターの高梨さゆみさんが、季節の花や花木を毎日紹介。住宅街でも見つかる身近な植物や、人気の園芸品種もピックアップ。栽培のコツも紹介します。一覧はこちら>>

プリベット

プリベット
クリーム色の斑が入るシルバープリベットは、プリベットの中でもいちばん人気が高い品種。枝が放射状に伸びるきれいな自然樹形も魅力。

■属科・タイプ:モクセイ科の常緑〜半常緑の低木
■観賞期:通年 花期:5月〜6月

明るい葉色で外周りを彩る人気の低木です

木々が紅葉した後に落葉し始めるこの季節は、落葉樹と常緑樹の見分けがつきやすい時期です。住宅街を散歩していると必ずといってよいほど見かけているのに、考えてみたら名前も知らなかった…。そんな住宅やマンションの外周りでよく利用されている、人気の樹種を今日から4回連続で紹介します。この機会に名前を覚えてくださいね。

今回ご紹介するのは低木のプリベット。よくプリペットと呼ばれますが、英名はprivetなので正しい読みはプリベットです。学名のリガストラムや和名のセイヨウイボタノキで出回ることも多くあります。約−15℃まで耐えられるので冬季も葉が茂っていますが、極寒地などでは半常緑性となることもあります。

放射状に伸びた枝に小さな葉が密につく姿が美しく、シルバープリベットと呼ばれる斑入り品種や、ライムイエローなど明るい葉色があり、とても人気が高い低木です。剪定しても次々と新芽が出てくるため、刈り込んでも利用できるし、また枝垂れる枝を生かした自然樹形もきれい、と幅広く利用できるので、住宅のみならず、商業施設などの植栽にもよく利用されています。成長がとても早く、短期間で希望するサイズに育つこともよく利用される理由の一つだと思います。

なお、初夏には芳香のある白い小さな花を咲かせ、花後に剪定をしなければ、小さな黒い実をたくさんつけます。

プリベット
葉色が明るくみずみずしさを感じさせるプリベット‘レモン&ライム’。隣にシルバープリベットを並べ、葉色でメリハリをつけるデザインがしゃれています。

栽培の難易度

栽培の難易度 ★★☆☆☆

日当たりを好みますが、明るい日陰でも育ちます。耐寒性・耐暑性に優れ、病害虫の被害も少なく、丈夫で育てやすい低木です。植えつけ時に元肥を施せば、その後の追肥は必要ありません。また、水やりも植えつけ時以外は雨まかせでかまいません。剪定の時期は選びませんが、翌年も花を楽しみたい場合は、秋までに行います。古くなった枝や込み合った枝を間引き、株の中を風通しよく保ちます。なお、温暖地でも植えつけ間もない時期は、冬季に落葉することもあります。

【難易度】
★ 容易・初心者向け
★★ 標準・初級〜中級者向け
★★★ 少し難しい・中級〜上級者向け
★★★★ 難しい・上級者向け
★★★★★ 栽培環境が限られる

高梨さゆみ/Sayumi Takanashi

イギリス訪問時にガーデニングの魅力に触れて以来、雑誌や本などで家庭の小さな庭やベランダでも楽しめるガーデニングのノウハウを紹介。日本、イギリスの庭を訪ね歩くほか、植物の生産現場でも取材を重ねる。

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