花旅・庭めぐり

極楽鳥花と呼ばれるのにも納得。迫力満点の「ストレリチア」は庭でも栽培できます

365日 花散歩に出かけよう 日々、何気なく歩く道や街で出会う花や花木の名前がわかれば、もっと散歩が楽しくなります。ガーデニングエディターの高梨さゆみさんが、季節の花や花木を毎日紹介。住宅街でも見つかる身近な植物や、人気の園芸品種もピックアップ。栽培のコツも紹介します。一覧はこちら>>

ストレリチア

ストレリチア
幅広い葉がバショウのようで、株姿も美しい!花は繰り返し咲きますが、とくに秋によく咲くそうです。

■属科・タイプ:ゴクラクチョウカ科の宿根草
■花期:5月〜10月
■草丈:80〜120㎝

極楽鳥と極楽鳥花、どちらも本当に美しい!

南アフリカ原産のストレリチアには、草丈が10mを超える大型の種類もありますが、今回は草丈が1m前後で、日本でよく流通するストレリチア・レギナエについて紹介します。ゴクラクチョウカ(極楽鳥花)という和名も主にこの種類を指します。

ゴクラクチョウカの和名はよく知られていますが、そもそも極楽鳥とはどんな鳥なのか?疑問に思って調べたことがありますが、写真を見た瞬間、どうしてその和名がついたのか納得がいきました。

極楽鳥はニューギニア島とオーストラリアの北東部にしか生息しない鳥で、42種類が確認されているそうです。オスがメスに求愛するときの飾り羽の色が、まさにゴクラクチョウカにそっくり! いや、ゴクラクチョウカが極楽鳥にそっくりというのが正しいか! MEMOで極楽鳥の写真も紹介しますので、ご自身の目でご確認ください。

さて、ストレリチアと聞いて「観葉植物だから、散歩道で見かけることなんてないでしょう」と思った方もいらっしゃると思います。私も植物園の温室で見かける花と決めつけていました。しかし、あるガーデンで地植えで元気に育ち、この時期に花をきれいに咲かせている姿を目撃してしまったのです。ガーデナーさんに聞くと、耐暑性があるので夏の暑さにも強く、耐寒性もそれほど弱くないので、温暖な気候の土地なら戸外でも越冬可能だとか。

しかも、5月〜10月の間、繰り返し花が咲くそうです。であれば、門の脇などに植えているお宅もあるかもしれない、とこのところ注意をしながら花散歩をしています。門の脇にストレリチアが咲くスタイリッシュなシーンに、ぜひ出会いたいです。

ストレリチア
花をアップで見るとまさしく鳥の顔。鮮やかなオレンジ色の部分はがく片、ブルーの部分は苞(ほう)です。

栽培の難易度

栽培の難易度 ★★☆☆☆

半日陰でも育ちますが、日のよくあたる場所のほうが花付きがよくなります。屋外で越冬させる場合は、北風が当たらない場所を選んで植えます。植えつけ時に元肥を混ぜ込んでおけば、その後の追肥は必要ありません。また、乾燥に強いので、ちゃんと根付けば、その後の水やりは必要ありません。ただし、乾燥しすぎるとハダニが発生するので、こまめに葉水をして発生を防ぐように気をつけます。咲き終わった花は、花茎の根元から切り取ります。寒冷地では鉢植えにし、冬季は室内で管理するのがおすすめです。

【難易度】
★ 容易・初心者向け
★★ 標準・初級〜中級者向け
★★★ 少し難しい・中級〜上級者向け
★★★★ 難しい・上級者向け
★★★★★ 栽培環境が限られる

高梨さゆみ/Sayumi Takanashi

イギリス訪問時にガーデニングの魅力に触れて以来、雑誌や本などで家庭の小さな庭やベランダでも楽しめるガーデニングのノウハウを紹介。日本、イギリスの庭を訪ね歩くほか、植物の生産現場でも取材を重ねる。

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