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9月10日は十五夜。「ススキ」は今、欧米でも大人気!その理由は?

2022.09.10

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365日 花散歩に出かけよう 日々、何気なく歩く道や街で出会う花や花木の名前がわかれば、もっと散歩が楽しくなります。ガーデニングエディターの高梨さゆみさんが、季節の花や花木を毎日紹介。住宅街でも見つかる身近な植物や、人気の園芸品種もピックアップ。栽培のコツも紹介します。一覧はこちら>>

ススキ


ススキ
葉に薄い黄色の横縞が入るタカノハススキ。日本ではおなじみの品種ですが、欧米では人気が高くてなかなか入手できないそうです。これは穂が上がる前の姿。葉が枝垂れる草姿がとてもきれい!

■属科・タイプ:イネ科の宿根草
■花期:9月〜10月(穂が上がる時期)

■草丈:1〜2m

欧米で注目を浴びるススキの魅力を再発見


今日は十五夜。夜には中秋の名月を楽しむ予定の方もいらっしゃると思います。お月見のお供え物といえば、欠かせないのがススキです。秋の七草ではオバナの名で数えられるススキですが、古くから茎が中空になるススキに神が宿ると考えられていたそうです。また鋭く切れる葉が魔除けになる、まだ収穫前の稲穂の代わりとして飾るなどの説があります。

日本では河原や高速道路の脇などでよく見かけるススキですが、欧米では今このススキが大人気。イネ科やカヤツリグサ科を中心に、葉や花穂に観賞価値が高いグラス類のことをオーナメンタルグラスと呼び、その代表として注目を集めているのがススキです。

ススキの穂が上がるのは9月〜10月ですが、穂が上がる前の草姿もとても美しく、しかもコンパクトにまとまって乱れにくいという管理面での手軽さも人気の理由だそうです。あらためてススキを眺めてみると、スマートな葉が曲線を描いて枝垂れる姿はたしかにとても美しいと感じます。観光ガーデンでは、ナチュラルな雰囲気のグラスガーデンを作っているところが多くありますが、そこでもススキは圧倒的な存在感を示しています。

ススキにもさまざまな種類があり、葉がとても細いイトススキ、葉に縦に白斑が入るシマススキ、葉に薄い黄色の横縞の斑が入るタカノハススキなどが庭づくりではよく利用されます。

ススキ

タカノハススキの横縞をアップでご覧ください。あらためておしゃれな葉だと感じます。

あまりに身近にありすぎて、ススキに注目したことのない私でしたが、「日本ではさまざまなススキの品種が手軽に入手できてすばらしい!」と、スコットランドから来日したガーデナーさんがとてもうれしそうに話していたことを思い出すたびに、何だか少し誇らしい気持ちになります。美しい月を眺めながら、ススキについても少し思いを巡らせてみてくださいね。

栽培の難易度


栽培の難易度 ★★☆☆☆

耐暑性・耐寒性ともにとても強く、丈夫な性質のグラスです。日なたを好み、土壌は水はけが極度に悪い場所以外は選びません。冬に地上部が枯れたら、根元から20cmくらいを残してばっさり刈り込むと、適度な株サイズをキープできます。

【難易度】
★ 容易・初心者向け
★★ 標準・初級〜中級者向け
★★★ 少し難しい・中級〜上級者向け
★★★★ 難しい・上級者向け
★★★★★ 栽培環境が限られる

高梨さゆみ/Sayumi Takanashi

イギリス訪問時にガーデニングの魅力に触れて以来、雑誌や本などで家庭の小さな庭やベランダでも楽しめるガーデニングのノウハウを紹介。日本、イギリスの庭を訪ね歩くほか、植物の生産現場でも取材を重ねる。
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