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くすみ系の色が大人っぽい。花壇で活躍する多肉植物「セダム」の魅力とは?

2022.08.18

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365日 花散歩に出かけよう 日々、何気なく歩く道や街で出会う花や花木の名前がわかれば、もっと散歩が楽しくなります。ガーデニングエディターの高梨さゆみさんが、季節の花や花木を毎日紹介。住宅街でも見つかる身近な植物や、人気の園芸品種もピックアップ。栽培のコツも紹介します。一覧はこちら>>

セダム


セダム

大型のセダムには、こんなに繊細なピンクの花を咲かせる品種もあります。宿根草のように花壇で使える多肉植物です。

■属科・タイプ:ベンケイソウ科の宿根草

■花期:2月〜11月
■草丈:40〜60cm

花壇で活躍する大型の多肉植物もあります


セダムとはベンケイソウ科の多肉植物のことで、ベンケイソウ、マンネングサなどの和名でも知られています。ぷっくりとかわいらしい姿の小さな多肉植物は皆様よくご存じだと思います。草丈が低い這性タイプはよくグランドカバーに利用されていますが、今回ご紹介するのは草丈が高く、花壇で宿根草として活躍する大型のセダムです。イギリスのガーデンでは定番ですが、このところ日本の庭でも大型のセダムを上手に利用しているのをよく見かけるようになりました。気をつけて見ていると散歩道でも外周りの花壇で育てているお宅を発見! 「あー、セダムの魅力をよくご存じで…」とうれしくなりました。

セダムの魅力はまず色です。葉も茎も、そして花も少しだけくすんだ落ち着いた色合いをしています。切り花ではよく「くすみ系」と呼ばれる大人っぽさがある色です。周囲に華やかな花色があると、セダムのくすみ系の色がよりシックな印象に見え、双方の対比から花壇がより引き立って見える効果もあります。

また、多肉植物らしく葉や茎のぼってりしたテクスチャーも他の草花にはない大きな魅力です。肉厚なので全体が丸みがかったフォルムをしていて、私にはそれが優しい雰囲気に感じられます。蕾まではぼってりした印象なのですが、花が咲くとイメージが一新! こんな花が咲くのかと驚くほど繊細で美しいのです。セダムは種類によって花期は異なりますが、この大型のタイプは夏の後半から開花するタイプが多く、花後も赤褐色に色づいた花がらが冬まで残って花壇の彩りとなってくれます。

乾燥に強い性質なので、夏の管理も比較的容易にでき、それが個人のお宅の庭にも利用が広がっている理由だと思います。散歩道でもっといろいろな種類のセダムに出会いたいので、皆様ぜひ栽培してみてください。

栽培の難易度


栽培の難易度 ★☆☆☆☆

セダムには一年草、二年草もありますが、今回ご紹介する大型のタイプは耐寒性があり、宿根草として栽培可能です。乾燥には強いものの、高温多湿には弱いので、風通しがよい半日陰に植えます。初夏に蕾をつけることもありますが、花を咲かせずに切り戻して脇枝を増やすと、晩夏から秋により多くの花が楽しめます。

【難易度】
★ 容易・初心者向け
★★ 標準・初級〜中級者向け
★★★ 少し難しい・中級〜上級者向け
★★★★ 難しい ・上級者向け
★★★★★ 栽培環境が限られる

高梨さゆみ/Sayumi Takanashi

イギリス訪問時にガーデニングの魅力に触れて以来、雑誌や本などで家庭の小さな庭やベランダでも楽しめるガーデニングのノウハウを紹介。日本、イギリスの庭を訪ね歩くほか、植物の生産現場でも取材を重ねる。
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