花旅・庭めぐり

盛夏に花を咲かせる「サルスベリ」はどんな花木? 庭木として育てる際のポイントは?

365日 花散歩に出かけよう 日々、何気なく歩く道や街で出会う花や花木の名前がわかれば、もっと散歩が楽しくなります。ガーデニングエディターの高梨さゆみさんが、季節の花や花木を毎日紹介。住宅街でも見つかる身近な植物や、人気の園芸品種もピックアップ。栽培のコツも紹介します。一覧はこちら>>

サルスベリ

サルスベリ

ご近所のお宅の外まわりに植えられていたサルスベリ。ラブリーなピンク、フリフリの花! アップで写真を撮らずにいられません。

■属科・タイプ:ミソハギ科の落葉中木
■花期:7月〜10月

夏空に似合う華やかな色彩がファッショナブル!

近所の公園などで、この時期よく目にするのがサルスベリです。暑さの中、少しでも早く目的地に辿りつきたくて、色鮮やかに咲いているサルスベリに目もくれず通り過ぎてしまうこともたびたび。でも、近くに寄って花をアップで見ると「なんて素敵なんだろう」と毎回その美しさに見惚れてしまうのです。

サルスベリは耐暑性が強く暑さの中でも花を咲かせるので、昔から庭木として親しまれてきました。ただ、従来の品種はうどんこ病に弱く、うどんこ病が発生すると木全体の消毒が必要となり、手間がかかることから徐々に人気が廃れてしまったのだと思います。ところが近年、アメリカでうどんこ病に強いサルスベリが育種されるなど、うどんこ病に耐性のある品種がよく出回るようになり、公共の公園などでもよく利用されるようになりました。ちなみにアメリカで育種されたサルスベリは、日本の屋久島に自生するヤクシマサルスベリが親となっています。ヤクシマサルスベリにはうどんこ病に対する耐性がもともとあり、それに目をつけたのがアメリカだったとは!

ふりふりのリボンをくるくると巻いたようなかわいらしい花が枝を覆うほど咲くサルスベリ。7月から咲き始め、いまがちょうどピークです。散歩道で見つけたら、ぜひ近づいて花を観察してみてください。

栽培の難易度

栽培の難易度 ★★☆☆☆

耐暑性・耐寒性ともに強く、丈夫な性質の花木です。日当たりのよい場所に植え、休眠期の2月くらいに寒肥(かんごえ)を土に混ぜ込めば、あとは施肥の必要もありません。うどんこ病に耐性のある品種を選べば、栽培は比較的容易です。早めに咲いた花は花後に枝先を切るともう一度芽が出て花が楽しめます。

【難易度】
★ 容易・初心者向け
★★ 標準・初級〜中級者向け
★★★ 少し難しい・中級〜上級者向け
★★★★ 難しい ・上級者向け
★★★★★ 栽培環境が限られる

高梨さゆみ/Sayumi Takanashi

イギリス訪問時にガーデニングの魅力に触れて以来、雑誌や本などで家庭の小さな庭やベランダでも楽しめるガーデニングのノウハウを紹介。日本、イギリスの庭を訪ね歩くほか、植物の生産現場でも取材を重ねる。

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