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異国情緒を感じさせる「アガスターシェ」。美しい響きの名前も素敵です

2022.07.29

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365日 花散歩に出かけよう 日々、何気なく歩く道や街で出会う花や花木の名前がわかれば、もっと散歩が楽しくなります。ガーデニングエディターの高梨さゆみさんが、季節の花や花木を毎日紹介。住宅街でも見つかる身近な植物や、人気の園芸品種もピックアップ。栽培のコツも紹介します。一覧はこちら>>

アガスターシェ


アガスターシェ

しゃれた赤紫の花色の‘ボレロ’。繊細な花穂がたくさん立ち上がると、異国情緒を感じさせるような個性的な雰囲気に。

■属科・タイプ:シソ科の宿根草

■花期:7月〜10月
■草丈:30〜100cm

繊細な穂状の花は名前もすてきです


まず、アガスターシェという花名がすてきだと思いませんか? 繰り返し口に出してみたくなる美しい響きだと私は感じています。花名はギリシア語で穂状にたくさん花を咲かすという意味。花の形状をそのまま表した言葉で、その響きほどロマンチックな意味ではないことが少し残念な気もしますが…。

アガスターシェには清涼感のある香りをもつ種類があり、アニスヒソップの名前でハーブとしてもよく知られています。園芸品種も多くあり、よく公共の公園などでも咲いていますが、どちらかというと地味な穂状の花は目立つ存在ではなく、気づかずに通り過ぎている方も多いと思います。

日本で活躍しているスコットランド人ガーデナーさんと話したときに、高温多湿な日本の夏でも元気に咲く花の一つにアガスターシェをあげていました。アガスターシェの繊細な雰囲気がとても好きというだけあって、彼がデザインする庭を訪ねると必ずアガスターシェが利用されていました。

香りをもたない園芸種にはシックな紫色や、少しくすんだオレンジ色の花色があり、大人っぽいしゃれた雰囲気を感じさせます。ハーブとして利用されるタイプは草丈が高くなり、涼しげな淡い青紫の花を咲かせるものが多くあります。シソの花と間違えやすいのですが、アガスターシェの花のほうが繊細でボリューム感もあります。散歩の途中でこの花を見つけたら、ぜひ「アガスターシェ」と口に出して、その響きを楽しんでみてください。

栽培の難易度


栽培の難易度 ★★☆☆☆

耐暑性はありますが、多湿にはそれほど強くないので風通しがよく、水はけのよい土壌に植えます。花穂全体が終わったら、花茎ごと切り取ります。こまめに摘み取ると次の花芽が出やすくなり、花が長く楽しめます。

【難易度】
★ 容易・初心者向け
★★ 標準・初級〜中級者向け
★★★ 少し難しい・中級〜上級者向け
★★★★ 難しい ・上級者向け
★★★★★ 栽培環境が限られる

高梨さゆみ/Sayumi Takanashi

イギリス訪問時にガーデニングの魅力に触れて以来、雑誌や本などで家庭の小さな庭やベランダでも楽しめるガーデニングのノウハウを紹介。日本、イギリスの庭を訪ね歩くほか、植物の生産現場でも取材を重ねる。
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