花の名所

知られざる花の名所。大学キャンパスにあるサザンカの並木路を歩こう

サザンカとツバキの見分け方は?

さて、冬を彩る花木といえばツバキの存在も欠かせません。サザンカもツバキもツバキ科ツバキ属の常緑中高木で、両者は兄弟姉妹、もしくは従姉妹くらいの近い関係にあります。よく見分け方がわからないと言われますが、いちばんわかりやすいのが、花の散り方です。

サザンカは花びらが1枚ずつ独立しているので、散る際には花びらがハラハラと1枚ずつ落ちます。一方ツバキは花びらが付け根でつながり筒型をしているため、散るときは花ごとぽとりと落ちます。

さまざまな交配から新しい品種が生まれているので、例外も多いのですが、街を歩いていて「これはサザンカ? それともツバキ?」と悩んだときには、花の散り方を確認してみてください。

サザンカの花びらが地面を赤やピンクの染めている景色はとても風情が感じられ、散りゆく姿もサザンカの魅力の一つだと私は思います。 花が散る前なら、葉を見てみましょう。大きくてほとんど無毛であればツバキ。サザンカの葉はやや細めで葉柄から主脈にかけて褐色の繊毛が密生しています。

最近では、アメリカなど海外で育種されたサザンカの園芸品種もよく見かけるようになりました。東京農工大学のサザンカコレクションでも見つけることができますが、そのエレガントで華やかな姿もまた魅力的で、このサザンカを垣根にしたらどれほど美しいことか、と想像するだけで楽しくなります。

サザンカは栽培しやすく、昔からよく垣根に利用されてきたので、東京農工大学でお気に入りの品種を見つけたら、庭や門周りのシンボルツリーに利用するのもお勧めです。

アメリカで育種されたカンツバキ系のサザンカ‘ジーン・メイ’。愛らしいピンクが魅力的で花がたくさん咲く。

‘スパークリング・バーガンディ’もアメリカで育種されたカンツバキ系の品種。艶やかなピンクとフリルがかった軽やかな花姿が素敵。

Information

東京農工大学府中キャンパス

東京都府中市幸町3-5-8

アクセス JR中央線「国分寺駅」下車。南口2番バス乗場から「府中駅行(明星学苑経由) 」で約10分。「晴見町」バス停下車。または、京王線「府中駅」下車。北口バスターミナル2番乗場から「国分寺駅南口行(明星学苑経由)」で約7分「晴見町」バス停下車。
入園料 無料
TEL 042-367-5930
開園時間 規定なし
定休日 規定なし※下記参照
開花期 10月中旬〜4月下旬(品種により異なる)

https://www.tuat.ac.jp

  • ※年末年始の休業、入学試験などにより入構できない日程があります。詳しくはWEBサイトhttps://www.tuat.ac.jpでご確認ください。

高梨さゆみ/Sayumi Takanashi

ガーデニングエディター

イギリス訪問時にガーデニングの魅力に触れて以来、雑誌や本などで家庭の小さな庭やベランダでも楽しめるガーデニングのノウハウを紹介。日本、イギリスの庭を訪ね歩くほか、植物の生産現場でも取材を重ねる。現在は、種苗会社の会員向け月刊誌のほか、園芸雑誌などの編集に携わる。

Ranking今週の人気記事 ベスト5

家庭画報 最新号

【4/1発売】『家庭画報』2019年5月号

2019年4月1日(月)発売

心に残る「平成」という時代 『家庭画報』2019年5月号

一部地域は輸送の関係で発売が遅れる可能性があります。

© SEKAI BUNKA PUBLISHING INC. All rights reserved.

Loading