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GWに出かけたい「花の寺、花の社」~1. 春日大社~

花は、自然が与えてくれた生命の輝き。その美しさに触れるとき、誰もが幸せな気持ちになります。今年のゴールデンウィークは、花参詣に出かけてみませんか。その楽しみは、単に花を愛でるだけでなく、神仏へ祈りを捧げる清められた空間に赴いて花々に会えることでもあります。家庭画報.comでは、ゴールデンウィークに見ごろを迎える花々に出会える「花の寺」、「花の社」を厳選してご紹介します。

*花ごよみはあくまで目安です。花の咲く時期は前年の天候や直前の寒暖に左右され、前後にずれることがありますので、ご確認ください。

本殿前の廻廊脇に咲く藤の花。

 

溢れるほどに豊かな藤浪に、心奪われる花盛りの邂逅

~藤~ 春日大社(奈良)

日本の国の繁栄と国民の幸せを願って、春日大社が創建されてから、およそ1,300年。藤原氏とのゆかりも深い同大社を象徴するのが藤で、社紋にも下がり藤が用いられています。奈良時代の創建当時から御蓋山(みかさやま)には藤が多く自生し、その山麓に位置する社の藤は、大切に守り継がれてきました。現在の境内にある藤も、いつ頃移植されたのかはわかりませんが、すべて自生の木です。

境内を包み込む無数としかいいようのないほどの藤花に、初めて接すると圧倒されることでしょう。それほどに花の時期の社は豪奢な光景を呈します。

その花の美しさを保つのは花後の入念な手入れです。豆が残ると栄養分が豆に取られて木が弱るため、一粒の豆も残さないように花がらのすべてを一つずつ徹底的に摘みます。花の多さを思うと、それは気が遠くなるような作業です。さらに寒肥を施し、伸びた蔓を切り詰めます。

境内の萬葉植物園(神苑)では花が見やすいようにと、立木づくりにしているため、新しい枝受けもつくりますが、これも手間のかかる大変な作業です。

毎年、このような手が尽くされて、私たちは麗しく雅な藤の花どきに出会うことができるのです。

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