国内

蔵王連峰を望む、8kmの桜の道を訪ねて【宮城】

宮城県の白石川堤の桜

宮城県の白石川堤の桜。鈴木さんも大学生の頃に、お友達とともに、この付近の桜を見にきたという。

郷里・宮城県の桜に思いを込めて
「東北の桜から命の強さ、尊さを感じてほしい」─鈴木京香

すずき・きょうか
女優。宮城県仙台市生まれ。富谷町(現・富谷市)で育つ。東北学院大学卒業。4月からテレビ東京系ドラマ『行列の女神~らーめん才遊記~』に主演。

「宮城はもちろん東北地方には桜の名所が豊富です。にもかかわらず、郷里にいた頃、わざわざ出かけてお花見をしたという記憶がありません。それは大学卒業まで宮城で過ごした私にとって、桜がごく当たり前のように日常に溶け込んでいたからだと思います。

私が育った富谷町は、丸く連なる山々を望む自然豊かな環境でした。4月になると山腹が徐々に薄紅色に色づいてヒバリが鳴き、やがて春がくる――季節の変化を身近に感じられる恵まれた環境で子ども時代を過ごしました。

そんな私の桜にまつわる思い出の一つが、自宅の庭の山桜や八重桜の花を祖母とともに塩漬けにし、桜湯でいただいたこと。私にとって桜は、暮らしに密着した愛着のあるものです。

東京にいると、桜は春の訪れを告げる花というイメージですが、東北では桜が咲いてもまだまだ寒い。雪をかぶってけなげに咲く花には、美しさとともに逞しさをも感じます。

震災から9年、東北は一春ごとに復興に向かっています。その一方で、今もご苦労されているかたが多くいらっしゃいます。

そんな東北に、ぜひ大切なかたと訪れ、おいしい食事を楽しみながら、桜を眺め、命の尊さを感じていただければうれしく思います」

撮影/大泉省吾 取材・文/冨部志保子 取材協力/日本花の会

『家庭画報』2020年4月号掲載。
この記事の情報は、掲載号の発売当時のものです。

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