花旅・庭めぐり

GWが見ごろの花の名所!満開のチューリップ祭り&幻想的なフジの庭へ

チューリップのあとの、初夏の感動的な景色は一度見ておくべき!

さて、もうひとつぜひ訪ねてみたい庭をご紹介しましょう。静岡県浜松市にある「はままつフラワーパーク」です。

こちらも以前、フジの花と季節の花々のコラボが美しすぎるとご紹介しましたが、その反響がとても大きく、ちょうどゴールデンウィーク中にフジが旬を迎えそうだと聞き、もう一度ご紹介させていただきます。


「はままつフラワーパーク」のフジと見頃の花々の共演。写真は昨年春の景色ですが、今年はさらに充実しそう。今回は吉谷桂子さん撮影の素敵な画像でご紹介。

この庭のフジは、2013年から理事長に就任した塚本こなみさんが計画し、栽培に尽力されたものです。塚本さんといえば、群馬県の「あしかがフラワーパーク」をフジで世界的に有名にされた方。そして、ガーデンの植栽は人気の英国園芸研究家・吉谷桂子さんがプロデュースしています。

チューリップの時期は終わりましたが、今年のサクラとチューリップの景色は本当にすばらしく、吉谷さんのセンスのよさを再確認する美しさ、新鮮さでした。


今年の4月、サクラとチューリップがコラボする景色。黒軸の花やダークな赤花などを取り込んだボーダーは、吉谷さんならではのセンス。本当に素敵だなあと心から思う景色でした。来春はこの季節にもぜひ花旅を。

そして、入れ替わりに咲き出すのがフジとアリウムなど初夏咲きの球根です。1か月もたたないうちにこれだけ大きく景色が変わり、その展開の早さに驚きます。フジと草花の美しき共演をこれだけのスケールで見られる庭は、世界的にもここだけではないかと思います。


白いフジと白いアリウム、そして黄色の花々。輝くような花色合わせに心が弾む。まだ植え替え途中のポット苗も、ゴールデンウィークにはしっかり花咲く予定。

花好きな方、ガーデニング好きな方には、ぜひ一度この絵画のように美しい景色をご堪能いだただきたいと思います。植物ってすばらしい、花は本当に美しい、と心から思わせてくれる庭をゆっくり巡っていると、心が華やぎ、幸せな気持ちになってきます。

さて、各地の庭のプロデュースをされている吉谷さんですが、「信州花フェスタ2019」でも、安曇野市のサテライト会場で、「メリー・ゴーラウンド・ガーデン」をプロデュースしています。こちらもゴールデンウィークにチューリップが満開になりそうですが、吉谷さんによると、その後の庭こそ、注目してほしいのだそう。

いま、園芸の世界では最近の気候環境などを踏まえ、これから先のガーデンスタイルの模索が続いています。その模索のひとつの答えをこの庭で展開しているのだそうです。オーナメントグラスと呼ばれる美しいグラス類を多用し、その中に季節の花々を散らした庭は、季節ごとの植え替えや難しい管理をしなくても、継続的に各シーズンの美しさを楽しめるものになるそうです。

ご自宅で庭づくりをなさっている方には、興味津々のガーデンではないでしょうか。近い将来、定番になるであろう庭のスタイルを、ひと足早くご覧になってみてください。


まるでワックスをかけたみたいにつやつやの質感。新しいラナンキュラスとして爆発的な人気の‘ラックス’が美しく咲くボーダー。

はままつフラワーパーク

静岡県浜松市西区舘山寺町195番地
アクセス/JR浜松駅下車。北口バスターミナル1番乗り場より「かんざんじ温泉行き」に乗り約40分、「フラワーパーク」バス停下車すぐ。
入園料/800円〜1000円 ※花の旬によって変動します。
TEL/053-487-0511
営業時間/花フェスタ期間中(6月10日まで)は8時30分〜17時30分 ※季節によって変わります。
休園日/無休
https://e-flowerpark.com

高梨さゆみ/Sayumi Takanashi

イギリス訪問時にガーデニングの魅力に触れて以来、雑誌や本などで家庭の小さな庭やベランダでも楽しめるガーデニングのノウハウを紹介。日本、イギリスの庭を訪ね歩くほか、植物の生産現場でも取材を重ねる。現在は、種苗会社の会員向け月刊誌のほか、園芸雑誌などの編集に携わる。

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