国内
2017/07/14
新宿駅南口より徒歩4分。大都会の真ん中に、農業の魅力を紹介する情報発信拠点ができました。「JA東京アグリパーク」 は、週替わりでJAを中心に各地から出展を募り、地域農産物のPRと展示販売を行うイベントスペースです。
取材当日は、国立市・立川市・昭島市・東大和市・武蔵村山市の生産者が所属する「JA東京みどり」が出展中。地元でとれたてのほうれん草や小松菜、キャベツ、ブロッコリー、トマト、きゅうりなど旬の野菜が手頃な価格で販売されていました。
「実は東京でも多くの野菜が収穫されていて、地産地消が可能です。輸送距離が短いとコストはもちろん、エネルギー消費も抑えられて環境にやさしい。そしてやっぱり新鮮でおいしいんですよ。都心の直売所として買い物をしていただいたり、ランチやお弁当を食べたりしながら、東京の農業が街づくりや、地域交流、防災、環境保護、教育などに欠かせない役割も担っていることを知ってもらいたいですね」と運営を担当しているJA東京中央会の西澤さんはいいます。
JA東京アグリパークのイベントは、毎週火曜日からスタートして、日曜日が最終日。毎日新鮮な食材が入荷しますが、スタートとなる火曜日は特におすすめ。イベント内容や予定はホームページ(http://agripark.tokyo/)に記載されています。
また、東京には、江戸期から始まる野菜文化を継承して栽培され続けている地元野菜の「江戸東京野菜」もあります。「練馬大根」「谷中ショウガ」などが有名ですが、ほかにも40種ほどが登録されており、これからの季節に出回るのは、「雑司が谷ナス」「馬込半白キュウリ」「早稲田ミョウガ」など。現在では生産量も少ないのですが、都心でも長く野菜が作られてきた歴史が感じられ、運よく出会うことがあれば、つい手にとって食べてみたくなることでしょう。
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