花旅・庭めぐり

春の京都。生涯忘れられない桜に出会う名所5選

山科エリアの隠れたサクラの名所、勧修寺。まるで鏡のように氷室池に映り込む観音堂とサクラの景色に心落ち着く。写真協力/PIXTA

ときには心静めるサクラをゆったりと観賞したい
〜山科・勧修寺(かじゅうじ)

心を高揚させる満開のサクラが魅力的な一方で、心を静め安らかな気持ちにさせてくれるサクラにも惹かれます。

京都駅からひと駅の山科には、太閤秀吉の「醍醐の花見」で知られる醍醐寺があり、サクラの季節には相当な人で込み合います。

しかし、同じエリアでも山科川を挟んだ対岸にある勧修寺は、美しいサクラがありながらも、あまり込み合うことがない隠れた名所です。勧修寺は醍醐天皇が生母の菩提を弔うために900年に建立した由緒ある古刹です。

眺めるほどに心が静まり、穏やかな気持ちになっていく

勧修寺のサクラは、参道の白い築地塀から始まります。塀に沿って紅枝垂れザクラやソメイヨシノが濃淡の花を咲かせ、また塀の内側からも勢いよくせり出し、寺へと向かう人々を華やかに迎えてくれます。

そして、境内に入ると氷室池を囲むように池泉回遊式庭園が広がります。その向こうには昭和6年に建てられた優美な観音堂があり、それを囲むようにサクラが咲き誇ります。

その光景が何とも心落ち着く美しさなのですが、その理由は池の水面にあります。観音堂と満開のサクラは、そっくりそのまま鏡のような池の水面に映し出され、水鳥たちが景色の中を泳ぐたびにゆるりゆるりと水面が揺らぎます。

これはもう時間を忘れて眺めていたくなる美しさ。そして眺めるほどに、心が静まり穏やかな気持ちになっていくのが心地よい!

池のほとりでは、芝生に寝転がってお昼寝している人や、小さな子供を遊ばせている方など、サクラの名所らしからぬ日常の景色があり、それがまた、まるで京都で暮らしているかのような、楽しい気分にさせてくれるのです。人込みを避けてゆったりサクラを観賞したい時には、ぜひ勧修寺にお出かけください。

勧修寺

京都府京都市山科区勧修寺仁王堂町27-6
アクセス 地下鉄東西線「小野駅」下車、徒歩約6分。
拝観料 大人400円
電話 075-571-0048
拝観時間 9時〜16時
休日 なし
https://kanko.city.kyoto.lg.jp/detail.php?InforKindCode=1&ManageCode=1000031

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