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丈夫で育てやすく人気。白いブーケのように咲く「アリウム・トリクエトルム」

2023.04.25

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365日 花散歩に出かけよう 日々、何気なく歩く道や街で出会う花や花木の名前がわかれば、もっと散歩が楽しくなります。ガーデニングエディターの高梨さゆみさんが、季節の花や花木を毎日紹介。住宅街でも見つかる身近な植物や、人気の園芸品種もピックアップ。栽培のコツも紹介します。一覧はこちら>>

アリウム・トリクエトルム


アリウム・トリクエトルム
チューリップが咲く花壇で、アリウム・トリクエトルムも咲いていました。白い花のブーケみたいにきれい。他のアリウムの花期にはチューリップはすでに終わっていることが多いので、トリクエトルムの開花が早いことがわかります。

■属科・タイプ:ヒガンバナ科の秋植え球根
■花期:4月〜5月

■草丈:20〜40cm

アリウムの仲間でも開花が早く、爽やかなベル型の花が魅力的


初夏に咲くボール状の花が人気のアリウムには多くの種類がありますが、いずれも丈夫な性質で育てやすいことからとても人気があります。そのなかでいち早く開花するのがトリクエトルムという種類です。

聞き慣れない名前ですが、和名のミツカドネギでご存じの方もいらっしゃるかも。珍しいわけではなく、昔から個人邸などでよく利用されていた花です。白地に緑の筋が入ったベル型の花が爽やかで愛らしく、よく増えて自然に群生します。

観光ガーデンでもよく利用されていて、池のほとりに群生している景色を見たときには、あまりのすがすがしさに感動しました。



池のほとりでもたくさんのアリウム・トリクエトルムが咲いていました。ガーデナーさんによると、花が終わったあと、葉はカールしながら倒れて枯れていくので、そばにある草花の生長スペースをきちんと確保できて助かるのだそうです。

ガーデナーさんに言わせると「勝手に増えてこうなりました」だそうですが、少し湿った土壌を好む性質を考えると、池の近くという環境が適していたのだと思います。ひと苗が咲く姿をアップで見ただけで十分美しいのですが、群生になると、さらにパワフルな美しさになります。

原産地は地中海沿岸地方ですが、ヨーロッパ各地で自生が見られます。英名はワイルドオニオン。ネギやニラと同じ仲間で、ハーブとして食用にもされます。たしかに葉はニラによく似ていて、手で少しひっかくとネギのような香りがします。アリウム・トリクエトルムは全草が食用できますが、よく似た草花には毒性のあるものもあるので、確実に種類がわかっている場合以外は、食用としての利用は避けてください。

栽培の難易度


栽培の難易度 ★★☆☆☆

秋に球根を植えて育てます。植えつけ適期は10月〜11月。日なた、または明るい日陰で、やや湿り気のある土壌を好みます。植えつけ時に元肥を施し、球根3球分の深さを目安に植えます。たっぷりと水やりしたら、その後は雨まかせでかまいません。球根に養分を含んでいるので、追肥は必要ありません。花が終わったら花茎の根元から切り取り、葉は自然に枯れるまでそのままにしておきます。

【難易度】
★ 容易・初心者向け
★★ 標準・初級〜中級者向け
★★★ 少し難しい・中級〜上級者向け
★★★★ 難しい・上級者向け
★★★★★ 栽培環境が限られる

高梨さゆみ/Sayumi Takanashi

イギリス訪問時にガーデニングの魅力に触れて以来、雑誌や本などで家庭の小さな庭やベランダでも楽しめるガーデニングのノウハウを紹介。日本、イギリスの庭を訪ね歩くほか、植物の生産現場でも取材を重ねる。
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