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ハマカンザシの和名で知られる春の花といえば?かんざしを連想させる美しい花姿

2023.03.22

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365日 花散歩に出かけよう 日々、何気なく歩く道や街で出会う花や花木の名前がわかれば、もっと散歩が楽しくなります。ガーデニングエディターの高梨さゆみさんが、季節の花や花木を毎日紹介。住宅街でも見つかる身近な植物や、人気の園芸品種もピックアップ。栽培のコツも紹介します。一覧はこちら>>

アルメリア


アルメリア
株元に茂る葉の中から花茎がすっと立ち上がり、ボール状の花房がつきます。この草姿の美しさもアルメリアの魅力です。

■属科・タイプ:イソマツ科の宿根草
■花期:3月〜5月

■草丈:5〜40cm

ひと株の、花咲く姿の美しさに惹かれます


芝のように細い葉が株元にこんもりと茂り、そこからすっと伸びた茎の先端にボール状に花房をつける姿からハマカンザシの和名でも知られる花です。たしかにかんざしのようなかわいらしさがあり、素敵な和名だなと感じます。

とくに新しい品種が増えているわけでもなく、昔からおなじみの濃淡ピンクと白花なのですが、育てやすいこともあり、観光ガーデンでは群生させている景色によく出会います。個人的には株姿の美しさに惹かれ、ロックガーデン風の植栽でひと株だけ咲いている風景に出会うと「やっぱり美人さんだね」とあらためて思います。

北半球の広い地域に分布しますが、イギリスでは海岸近くに自生する姿がよく見られます。アルメリアという花名もケルト語で海の近くという意味。砂利混じりの痩せ地でも育ち、乾燥や塩害にも強い丈夫な性質で、和名にハマ=浜と入っているのも納得です。ちなみに英名はレディースクッションで、よく茂る葉がこんもりした姿から名づけられました。

日本でよく出回るのは、アルメリア・マリティマという種類とその園芸品種ですが、花が大きなシェードアルメニアや草丈が低く山野草の趣もあるアルピナ種なども出回ります。

また、草丈が高くなる種類は切り花でも利用されています。いずれも春早くから開花するので、観光ガーデンなどでも花壇の縁取りなどによく利用されますが、遠くまで出かけなくても近所の散歩でも見つかると思います。

もし見つけたら花を触ってみてください。少しかさっとした感触で、だから乾燥に強いのかとわかると思います。常緑性なので、一年中こんもり茂る葉が見られます。

アルメリア
濃淡ピンクのアルメリアが咲く景色が何ともかわいらしい! 子どもの頃からよく見かけたおなじみの花ですが、毎年花の時期になるとあらためてかわいらしいと感じるのは、この花がお気に入りだからなのだと思います。

栽培の難易度


栽培の難易度 ★★☆☆☆

日当たりがよく、水はけのよい土壌に植えます。植えつけ時に元肥を施せば、追肥の必要はありません。地植えの場合、水やりは雨まかせでかまいません。鉢植えの場合は用土が乾いたらたっぷりと水やりします。乾燥には強い半面、多湿による蒸れに弱いので、乾かしぎみに管理するのがポイントです。大株になるほど株の中心部の風通しが悪くなり、中心部から傷んでしまうことも多いため、適度に株分けをするのがおすすめです。

【難易度】
★ 容易・初心者向け
★★ 標準・初級〜中級者向け
★★★ 少し難しい・中級〜上級者向け
★★★★ 難しい・上級者向け
★★★★★ 栽培環境が限られる

高梨さゆみ/Sayumi Takanashi

イギリス訪問時にガーデニングの魅力に触れて以来、雑誌や本などで家庭の小さな庭やベランダでも楽しめるガーデニングのノウハウを紹介。日本、イギリスの庭を訪ね歩くほか、植物の生産現場でも取材を重ねる。
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