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「エリスロニウム」とはどんな花?カタクリの仲間、黄色の花が魅力です

2023.03.20

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365日 花散歩に出かけよう 日々、何気なく歩く道や街で出会う花や花木の名前がわかれば、もっと散歩が楽しくなります。ガーデニングエディターの高梨さゆみさんが、季節の花や花木を毎日紹介。住宅街でも見つかる身近な植物や、人気の園芸品種もピックアップ。栽培のコツも紹介します。一覧はこちら>>

エリスロニウム


エリスロニウム
群馬県の観光ガーデンで咲くエリスロニウム‘パゴダ’。花弁が徐々に反り返り、花色には少しずつ白が混じってきます。

■属科・タイプ:ユリ科の秋植え球根
■花期:3月〜4月

■草丈:10〜30cm

かわいらしい黄色のカタクリが咲き出しました


エリスロニウムと聞くと何の花だろ?と思う方も多いと思いますが、皆さまよくご存じのカタクリのことです。一般的なカタクリは温暖地では育てるのが難しく、近所の散歩では見かけることはなかなかありません。

でも、黄色の花を咲かせるカタクリは、温暖地でも育てやすく、毎年よく咲くことから個人邸の外周りの植栽などでもよく見かけます。このカタクリはエリスロニウムとして出回り、そのほとんどが‘パゴダ’という園芸品種です。北アメリカが原産のため、セイヨウカタクリという名前でも出回り、キバナカタクリとも呼ばれます。

エリスロニウム‘パゴダ’は温暖地では3月半ばくらいから咲き出します。徐々に花が増えていき、4月に入ってから見頃となるので、焦らずに散歩道で探してみてください。花弁が大きく外側に反るのはカタクリと同じですが、カタクリより花弁の幅があり、花全体も一回り大きく、フレッシュグリーンの葉も大きいため、花壇の中で咲いていると存在感があります。

何よりかわいらしいのはその花色。クリームイエローが基本ですが、咲き進むと花弁の先端が白に変わり、より優しい印象になります。

近所のお宅では、門前にこのエリスロニウムを植えていて、おそらく7~8年は春になると咲いている姿を目にしているので、丈夫な性質で植えっぱなしでも長く楽しめるお得な花だと毎年感心しながら眺めています。

花弁は咲き進むにつれ反りが大きくなり、最後にはくるっと巻いてしまうのですが、見に行くたびに表情が異なるのも楽しく、花期の間はこの花が咲く場所を必ず散歩のコースに加えるようにしています。

エリスロニウム
一度球根を植えつけると、植えっぱなしで翌年以降も数年花が咲きます。徐々に増えてこんなにきれいな群生に!

栽培の難易度


栽培の難易度 ★★☆☆☆

球根の植えつけ適期は9月下旬〜10月。日当たりがよく、水はけのよい土壌に植えます。夏は休眠するので、夏には木陰となる落葉樹の下などが向いています。元肥を施し、深さは球根3球分を目安に。植えつけ時にたっぷり水やりしたら、あとは雨まかせでかまいませんが、土壌がからからに乾いたときにはたっぷりと水やりします。花が終わったら花茎ごと摘み取り、葉は自然に枯れるまでそのままにします。

【難易度】
★ 容易・初心者向け
★★ 標準・初級〜中級者向け
★★★ 少し難しい・中級〜上級者向け
★★★★ 難しい・上級者向け
★★★★★ 栽培環境が限られる

高梨さゆみ/Sayumi Takanashi

イギリス訪問時にガーデニングの魅力に触れて以来、雑誌や本などで家庭の小さな庭やベランダでも楽しめるガーデニングのノウハウを紹介。日本、イギリスの庭を訪ね歩くほか、植物の生産現場でも取材を重ねる。
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