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地面の近くで楚々と咲く小さな花、「プシュキニア」のおしゃれな姿にご注目

2023.02.04

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365日 花散歩に出かけよう 日々、何気なく歩く道や街で出会う花や花木の名前がわかれば、もっと散歩が楽しくなります。ガーデニングエディターの高梨さゆみさんが、季節の花や花木を毎日紹介。住宅街でも見つかる身近な植物や、人気の園芸品種もピックアップ。栽培のコツも紹介します。一覧はこちら>>

プシュキニア


プシュキニア
白に水色のストライプ。パッと見ると全体が淡い水色に見え、爽やかな印象です。

■属科・タイプ:キジカクシ科の秋植え球根
■花期:2月〜4月

■草丈:10〜15cm

白地に水色のストライプがおしゃれ!


暖かいエリアではそろそろ球根の花が咲き出してきます。早春に咲く球根には魅力的な種類がたくさんあります。どれもチューリップやスイセンに比べると球根が小さいので、小球根とひとくくりに呼ばれたり、また、生産者さんの間では雑球根という少し残念な呼び名も使われます。

しかし、かの清少納言も『枕草子』に書き記していたではないですか、「なにもなにも、ちひさきものはみなうつくし。」と。平安時代の「うつくし」は愛らしくてかわいいの意味。そこで、草丈15cm足らずで、地面に近い場所で花を咲かせる小さき球根の花を4日連続で紹介します。まずは、私の大のお気に入り、プシュキニアからスタートです。

白い花弁の中央に水色のラインが一筋。なんておしゃれな花でしょう! 初めて見たときからその美しさに魅了されたのがプシュキニアです。それ以降、プシュキニアが咲くと教えてもらった各地のガーデンに、ちょうど花期を狙って訪ね歩いています。

草丈が低いので、花を見るのも写真を撮るのも大変で、膝をついてもよいようにいつもマットを持参します。コーカサス、トルコ、レバノン辺りの原産で、同じく早春に咲くシラー・シベリカ(2月6日の花散歩に登場予定)に花姿が似ていることから、ストライプド・シラーとも呼ばれます。

育てるのがそれほどが難しいわけでもなく、分球して自然に増えるのに、なかなかご近所で見かけないなぁと思っていたところ、昨年、個人邸の外周りの植栽で咲いているのを見かけました。「見つけた〜!」と声に出したいくらいうれしく、花が終わるまで同じコースを何回も散歩して楽しませていただきました。プシュキニア、もっともっと人気になって栽培する方が増えることを期待しています。

栽培の難易度


栽培の難易度 ★★☆☆☆

球根の植えつけ適期は10月〜11月。冬〜春はよく日が当たり、夏には日陰になる落葉樹の下などに植えます。植えつけ時に元肥を施せば、追肥の必要はありません。水やりも雨まかせでかまいません。鉢植えの場合は表土が乾いたらたっぷりと水やりします。花が終わったら花がらを摘み、葉は枯れるまでそのままにしておきます。夏季は地上部をなくして休眠します。休眠中は鉢植えの場合も水やりの必要はありません。

【難易度】
★ 容易・初心者向け
★★ 標準・初級〜中級者向け
★★★ 少し難しい・中級〜上級者向け
★★★★ 難しい・上級者向け
★★★★★ 栽培環境が限られる

高梨さゆみ/Sayumi Takanashi

イギリス訪問時にガーデニングの魅力に触れて以来、雑誌や本などで家庭の小さな庭やベランダでも楽しめるガーデニングのノウハウを紹介。日本、イギリスの庭を訪ね歩くほか、植物の生産現場でも取材を重ねる。
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