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春の寄せ植えやハンギングバスケットにも。こんもりした姿が愛らしい「クモマグサ」

2023.01.27

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365日 花散歩に出かけよう 日々、何気なく歩く道や街で出会う花や花木の名前がわかれば、もっと散歩が楽しくなります。ガーデニングエディターの高梨さゆみさんが、季節の花や花木を毎日紹介。住宅街でも見つかる身近な植物や、人気の園芸品種もピックアップ。栽培のコツも紹介します。一覧はこちら>>

クモマグサ


クモマグサ
こんもり茂る葉の上に花茎を立ち上げ、かわいらしいピンクの花をたくさん咲かせます。セイヨウクモマグサにはコケクモマグサという別名もあり、私が苔盆栽のようだと感じるのも間違いではないようです。

■属科・タイプ:ユキノシタ科の宿根草
■花期:3月〜4月

■草丈:10〜20cm

こんもりした草姿が苔盆栽のようでかわいらしい!


昨日に続き、寒い時期から花が楽しめる山野草を紹介します。今回は山野草といっても苗がよく出回り、栽培している方も多いクモマグサです。

小さな鉢に繊細な葉がこんもりと盛り上がり、その上にピンクの愛らしい花を咲かせている苗を園芸店で見かけると、いつも衝動買いしたくなります。こんもりした葉を雲に見立て、その間から花が咲くことから雲間草と名づけられたという説のほか、自生地が高山で雲に近いことが由来という説もあります。

よく出回っているのはヨーロッパ原産のセイヨウクモマグサをもとに交配された園芸品種です。ちなみに日本でも本州中部の高山の岩場に自生するクモマグサがありますが、栽培するのはとても難しく、苗が出回ることはほとんどありません。散歩道で見られるのは、セイヨウクモマグサということになります。

本来の花期は3月〜4月ですが、促成栽培の開花株が冬のうちから出回ります。園芸品種のクモマグサは栽培しやすく改良されているので、春の寄せ植えやハンギングバスケットなどに利用もできます。

散歩道でもクモマグサを上手に生かした寄せ植えを見かけることがあり、ピンクの花がアクセントになって素敵だなあと感じます。また、外周りの花壇に石を配置し、かたわらにクモマグサを植えているお宅があり、ロックガーデンのような風情がクモマグサにとてもよく似合っていました。

ちなみに私はこんもりした葉の姿が好きなので、小さな鉢に植え替えて苔盆栽のように愛でて楽しんでいます。

なお、クモマグサは耐寒性は強いものの、高温多湿に弱いため、温暖地では夏越しが難しく一年草扱いとなります。それでも山野草の趣を手軽に楽しめるのは大きな魅力だと思います。

栽培の難易度


栽培の難易度 ★★☆☆☆

日当たり・風通しのよい場所に植えます。植えつけ時に元肥を施せば、追肥の必要はありません。地植えの場合、水やりは雨まかせでかまいませんが、鉢植えの場合は表土が乾いたらたっぷりと水やりします。冷涼地では、梅雨前に刈り込みし、風通しのよい日陰に移動させると夏越できることもあります。

【難易度】
★ 容易・初心者向け
★★ 標準・初級〜中級者向け
★★★ 少し難しい・中級〜上級者向け
★★★★ 難しい・上級者向け
★★★★★ 栽培環境が限られる

高梨さゆみ/Sayumi Takanashi

イギリス訪問時にガーデニングの魅力に触れて以来、雑誌や本などで家庭の小さな庭やベランダでも楽しめるガーデニングのノウハウを紹介。日本、イギリスの庭を訪ね歩くほか、植物の生産現場でも取材を重ねる。
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