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低い草丈に大きな花が愛嬌たっぷり! 早咲きの原種系スイセン「バルボコディウム」

2023.01.12

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365日 花散歩に出かけよう 日々、何気なく歩く道や街で出会う花や花木の名前がわかれば、もっと散歩が楽しくなります。ガーデニングエディターの高梨さゆみさんが、季節の花や花木を毎日紹介。住宅街でも見つかる身近な植物や、人気の園芸品種もピックアップ。栽培のコツも紹介します。一覧はこちら>>

早咲きの原種系スイセン


早咲きの原種系スイセン
長野県にあるロックガーデンで咲くバルボコディウム。石との組み合わせのせいか、山野草のような風情もあり、とても魅力的なシーンでした。

■属科・タイプ:ヒガンバナ科の秋植え球根
■花期:12月〜翌年3月

■草丈:10〜20cm

愛嬌たっぷりの原種系小型スイセンです


スイセンは種類が豊富なことで知られますが、中にはこの時期から咲き出す原種系のものもあります。ラッパのような花形が愛らしいバルボコディウムもその一つです。ペチコートスイセンという別名もあり、確かにふっくらした花形はドレスのスカートをふくらませるために着用するペチコートにも似ていて、なんともかわいらしいたとえだなと思います。

バルボコディウムは北アフリカ原産で、花色は鮮やかな黄色。耐寒性が強く、これから迎える厳寒期でも花を咲かせます。ただし、他のスイセンと交配した園芸種もあり、それは2月になってから開花することも多いようです。

一般的なスイセンに比べると草丈が低い小型種ながら花は大きく、その頭でっかちにも見える株姿はとても愛嬌があります。散歩道でもこれを咲かせているお宅は結構あり、きっとこのスイセンを好まない人はいないだろうなと感じさせられます。

同じ北アフリカ原産の原種系スイセンにはロミエウクシーという種類があり、これも開花が早いのが特徴です。バルボコディウム同様のラッパ形の花ですが、ごく淡いクリーム色がとても優しい印象で、もうすぐ訪れる早春にふさわしいすがすがしい花色だと感じます。

もう一つ、白花を咲かせるカンタブリクスも開花が早く、暖かなエリアでは12月から咲き出しています。これは西ヨーロッパに自生する原種系で、くすみのない真っ白い花がとても清楚な印象です。いずれも地植え・鉢植え、どちらでも栽培できるので、玄関先に鉢植えを置いているお宅も見かけます。この花を見つけるたびに、近寄って「かわいいねー」と声をかけたくなります。

早咲きの原種系スイセン
ロミエウクシーの淡い花色は、見ている人を優しい気持ちにしてくれます。鉢植えで育ててみようかと思案中。(写真/PIXTA)

栽培の難易度


栽培の難易度 ★★☆☆☆

球根の植えつけ適期は9月下旬〜10月。日当たりがよく、水はけのよい土壌に植えつけます。一度植えつけるとその環境を気に入れば数年咲くので、夏越しを考慮し、落葉樹の下など夏に強い直射が当たらない場所を選びます。鉢植えにして、夏は日陰に移動するのもおすすめ。植えつけ時に元肥を施し、芽が出てきたら3週間に1度くらい薄めに希釈した液肥を与えると花つきがよくなります。地植えの場合の水やりは雨まかせでかまいませんが、土壌がからからに乾いたらたっぷりと与えます。花が終わったら花茎の根元からカットし、黄色くなった葉も取り除きます。花後は葉が枯れるまでそのままおきます。

【難易度】
★ 容易・初心者向け
★★ 標準・初級〜中級者向け
★★★ 少し難しい・中級〜上級者向け
★★★★ 難しい・上級者向け
★★★★★ 栽培環境が限られる

高梨さゆみ/Sayumi Takanashi

イギリス訪問時にガーデニングの魅力に触れて以来、雑誌や本などで家庭の小さな庭やベランダでも楽しめるガーデニングのノウハウを紹介。日本、イギリスの庭を訪ね歩くほか、植物の生産現場でも取材を重ねる。
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