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彩りの少ない季節の庭に! くすみのない花色が目を引く「ネリネ・ボーデニー」

2023.01.07

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365日 花散歩に出かけよう 日々、何気なく歩く道や街で出会う花や花木の名前がわかれば、もっと散歩が楽しくなります。ガーデニングエディターの高梨さゆみさんが、季節の花や花木を毎日紹介。住宅街でも見つかる身近な植物や、人気の園芸品種もピックアップ。栽培のコツも紹介します。一覧はこちら>>

ネリネ・ボーデニー


ネリネ・ボーデニー
少しだけ青みがかったピンクの花は大人っぽさを感じさせる花色。繊細な花形もしゃれていてエレガントな雰囲気です。

■属科・タイプ:ヒガンバナ科の春植え球根
■花期:10月下旬〜翌年1月

■草丈:30〜40cm

鉢植えできれいに咲いているネリネに出会って感激!


リコリスがとても好きな私には、よく似た花でもうひとつお気に入りがあります。同じヒガンバナ科の球根、ネリネです。

切り花では花弁がラメを振ったように光るダイヤモンドリリーが9月下旬から11月頃まで出回りますが、そのダイヤモンドリリーもネリネの一種で、冬成長型のサルニエンシスという種類です。スマートな花弁の繊細な花姿もとても好きなのですが、これは少し栽培が難しく、観光ガーデンでも近所の散歩でもなかなか出会うことがありません。

ところが昨年、初詣での帰り道、個人邸の前庭で、鉢栽培で見事にきれいな花を咲かせているネリネに出会いました。これは夏成長型のボーデニーという種類で、この種類は耐寒性が強く丈夫な性質で、地植えでも栽培できると聞いていたものの、こんなにきれいに咲いているシーンに出会うのは初めてのことでした。

ネリネに詳しい生産者さんに写真を見てもらうと、「とても上手に管理されていますね。花色もきれいに出ている」とのこと。大好きな花に新年早々の花散歩で出会えるなんて、幸先がよろしい!とうれしくなりました。その生産者さんによると、地植えより鉢植えのほうが休眠期の管理がしやすく、花が終わったあと葉が枯れるまでそのまましておくと、翌年もまた咲くのだそうです。

ネリネ・ボーデニーは10月下旬〜11月が一般的な花期ですが、環境によっては1月まで花が咲き続けることもあるそうです。ダイヤモンドリリーのように豊富な花色はありませんが、濃淡ピンクと清楚な白花、いずれもくすみのないきれいな花色で、彩りの少ないこの季節にはよく目立ちます。また、どこかでネリネに出会えないかと、見逃さないように目を凝らして歩いています。

栽培の難易度


栽培の難易度 ★★☆☆☆

管理しやすい鉢植えのポイントを紹介します。球根の植えつけ適期は4月〜5月。5号鉢に3球くらいが目安です。鉢に底石を入れ、肥料入りの培養土を縁から3cmくらい下まで加えたら、球根の肩が少し見えるくらいの浅植えにします。鉢穴から水が流れるくらいたっぷりと水やりし、明るい日陰で管理します。土が完全に乾いたらたっぷりと、を基本に水やりし、梅雨時は多湿にならないように気をつけます。花が終わったら花茎ごとカットし、葉が枯れるまでそのまま管理します。その後は水やりをストップし、軒下など雨の当たらない場所で休眠させます。鉢植えでも、植えっぱなしで数年は花を楽しめます。

【難易度】
★ 容易・初心者向け
★★ 標準・初級〜中級者向け
★★★ 少し難しい・中級〜上級者向け
★★★★ 難しい・上級者向け
★★★★★ 栽培環境が限られる

高梨さゆみ/Sayumi Takanashi

イギリス訪問時にガーデニングの魅力に触れて以来、雑誌や本などで家庭の小さな庭やベランダでも楽しめるガーデニングのノウハウを紹介。日本、イギリスの庭を訪ね歩くほか、植物の生産現場でも取材を重ねる。
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