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晩秋の散歩道を彩る「エリゲロン」 和名を源平小菊というのはなぜ? 花色がヒント!

2022.11.02

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365日 花散歩に出かけよう 日々、何気なく歩く道や街で出会う花や花木の名前がわかれば、もっと散歩が楽しくなります。ガーデニングエディターの高梨さゆみさんが、季節の花や花木を毎日紹介。住宅街でも見つかる身近な植物や、人気の園芸品種もピックアップ。栽培のコツも紹介します。一覧はこちら>>

エリゲロン


エリゲロン
源平小菊という和名のとおり、一つの苗に白とピンクの花が混じって咲きます。これは11月上旬の様子。蕾も見え、まだまだ花が続きそう。

■属科・タイプ:キク科の宿根草
■花期:4月〜11月

■草丈:10〜30cm

霜が降りなければ、冬の間も咲き続けることも!


自宅近くの植栽で、春から咲いているエリゲロン。11月に入ってもまだ花をたくさんつけています。エリゲロンには多くの種類がありますが、日本でよく利用されるのは、ゲンペイコギク(源平小菊)という和名でも知られるエリゲロン・カルビンスキアヌスです。

花名に源平と入るのは、1つの苗、または1本の木に紅白の花が交じって咲くもので、源氏=白旗、平氏=赤旗、の源平合戦に由来した呼び方です。エリゲロンの場合は赤ではなくピンクと白の花がミックスして咲き、その優しいパステルカラーがなんとも愛らしくて自然に口もとがほころんできます。

春に咲くハルジオンもエリゲロンの仲間で、花だけ見ると間違えそうなほど似ていますが、エリゲロンは草丈が低く、横に広がるように成長していくので、花壇の縁取りやグランドカバーによく利用されます。春から晩秋まで、いつが盛りかわからないくらいにもりもりと花をつけますが、霜が降りない場所であれば、冬の間も花を咲かせ、ほぼ一年中咲き続けていることも!

これほど長く楽しめる花はなかなか見当たらないと思いつつ、咲いている状態を見慣れてしまい、散歩でもついスルーしてしまうことがあります。しかし、花が少なくなるこの時期には、このかわいらしい花色は本当にありがたい存在です。こぼれダネから増えることも多く、散歩道では道路のアスファルトの継ぎ目のすき間で育ち、花を咲かせている姿も見かけます。

自宅前のエリゲロンは、冬の間も花を咲かせ続けるか、今年はしっかり観察しようと思っています。

栽培の難易度


栽培の難易度 ★☆☆☆☆

耐寒性・耐暑性ともに強く丈夫な性質です。日当たりがよく、風通しのよい場所を好みます。植えつけ時に元肥を施せば、その後の追肥は必要ありません。ほふく性があり、横に這うように広がるので、伸びすぎた枝は随時カットします。開花が一段落したタイミングで切り戻すと、コンパクトな株姿をキープできます。

【難易度】
★ 容易・初心者向け
★★ 標準・初級〜中級者向け
★★★ 少し難しい・中級〜上級者向け
★★★★ 難しい・上級者向け
★★★★★ 栽培環境が限られる

高梨さゆみ/Sayumi Takanashi

イギリス訪問時にガーデニングの魅力に触れて以来、雑誌や本などで家庭の小さな庭やベランダでも楽しめるガーデニングのノウハウを紹介。日本、イギリスの庭を訪ね歩くほか、植物の生産現場でも取材を重ねる。
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