花を引き立てつつ、自らも美しい。花壇づくりに欠かせないカラーリーフ「アルテルナンテラ」

アルテルナンテラ

センニチコウ‘ストロベリーフィールド’の株元を彩るアルテルナンテラ。赤×シックな赤紫の色合わせが秋の雰囲気によく似合います。

■属科・タイプ：ヒユ科の宿根草
■花期：10月〜11月　※葉の観賞期はほぼ周年

■草丈：10～100cm

秋の庭によく似合うしゃれた葉色は、花に劣らず魅力的

花壇の花をより引き立てつつ、自らも美しい。花壇づくりで欠かせないのがカラーリーフです。

アカバセンニチコウの和名でも知られるアルテルナンテラも花壇でよく利用されるカラーリーフで、温暖地であれば1年を通して観賞できますが、秋には特に葉色が鮮やかになるうえ、小さな花も咲きます。よく利用されるのは、少しシックな赤紫や紫の品種で、この時期には遠目にもその葉色がよく目立ちます。

アルテルナンテラにはさまざまな種類があり、這うように伸びるほふく性のもの、こんもりと茂るタイプ、また木立ち性もあります。観光ガーデンでほふく性のアルテルナンテラを花壇の縁取りに利用しているのをよく見かけますが、彩りのある縁取りは花壇全体をより華やかにしてくれるのだなぁと、いつもアルテルナンテラの名脇役ぶりに感心しています。

最近よく見かける‘センニチコボウ（千日小坊）’は、名前も花姿も夏〜秋に咲くセンニチコウに似ていますが、アルテルナンテラと同属です。10月〜12月と、花の少なくなる時期に咲いてくれ、多少ですが紅葉もします。‘センニチコボウ’に似た園芸種がいろいろと登場しているので、ぜひ晩秋の花壇づくりに利用してみてください。


秋になってより葉色が鮮やかになったアルテルナンテラ‘レッドフラッシュ’。クリーム色の小さなボール状の花が咲きます。

栽培の難易度

日なた、または明るい日陰に植えつけます。植えつけ時に元肥を施せば、追肥の必要はありません。大株に育てたい場合は、夏に株の周りに緩効性肥料をまいておきます。庭植えではとくに水やりの必要はありませんが、雨が何日も降らず、土がからからに乾いたときにはたっぷり与えます。熱帯植物なので耐暑性は強いものの、耐寒性が弱めです。寒冷地では霜が降りる前に鉢に掘り上げ、室内で管理するのがおすすめです。

【難易度】
★　容易・初心者向け
★★　標準・初級〜中級者向け
★★★　少し難しい・中級〜上級者向け
★★★★　難しい・上級者向け
★★★★★　栽培環境が限られる