国内
2022/03/29
奈良の桜紀行 第10回(全25回) 奈良の桜こそ、私たちが今いちばん見たい風景ではないでしょうか。新たに誕生した宿、地元に愛される美食処とともに古都の桜の名所をご案内します。前回の記事はこちら>>
藤岡さんやスタッフ自らが手植えをして無農薬で育てた、炊きたての玄米ご飯、地場の野菜や焼き魚に香の物など、滋味深い朝食が運ばれる。
快適な町家暮らしを実体験できる「紀寺の家」は、地元出身で町家の修復に取り組む藤岡俊平さんが手がけたもの。築100年の一棟貸しの宿は、どれも味わい深く、新築にはない風格があります。
「冬は寒くて暗い。水回りも不便というネガティブな面を解消し、陰影のある町家暮らしを体験していただける、いわば町家のモデルハウスのような存在です。昔ながらの町家の素晴らしさを肌で感じていただければ嬉しい」と藤岡さん。
寝心地のよいベッドルーム。冬でも床暖房を備えているので快適だ。天窓からは朝日が差し込む。
格子戸が並ぶ古い街並みの一角で、今では忘れかけられている町家暮らしを味わう。ホテルとは異なる、心に残る滞在となることでしょう。
撮影/工藤憲二 取材・文/土橋育子
※室料や料理の内容は、一部変更になる場合があります。あらかじめご了承ください。
『家庭画報』2022年4月号掲載。
この記事の情報は、掲載号の発売当時のものです。
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