国内

奈良・聖林寺が守り継いだ、多彩で美しい曼荼羅(マンダラ)の世界へ

観音様がつないでくれた千年の歴史を未来へ

聖林寺が守り継いだ多彩な曼荼羅の世界
神鹿がきざまれた春日灯籠。

「奈良の都から聖林寺ははるかに遠いですが、毎年1月に行われる若草山の山焼きの際には暗い北の空に赤い炎が燃え上がるのを見ることができます。

季節の花々に迎えられて本堂へ進むと、女性の守り神様である地蔵菩薩が祀られています。そして階段を上った先のお堂では、十一面観音菩薩像が天平風の切れ長の目でお寺を見守っています。この観音様は、もともと大御輪寺のご本尊でした。1868年に神仏判然令を受けた際、大御輪寺の住職が聖林寺で修行した学僧で、聖林寺の住職が兄弟子であったことから、聖林寺に大切に運ばれたといわれます。

明治時代にはフェノロサが可動式の御厨子を寄進され、1959年には鉄筋コンクリートで収蔵庫が建てられました。その収蔵庫も62年がたち、免震装置を設置したお堂への改修工事が始まります。観音様を愛する多くのかたに携わっていただき、仏縁をいただきながら、歴史を未来へとつなげていきます」(倉本明佳ご住職談)

Information

聖林寺

奈良県桜井市下692

アクセス 近鉄・JR桜井駅から談山神社行きバス「聖林寺」下車徒歩3分、またはタクシー約10分。
TEL 0744(43)0005
拝観時間 9時〜16時30分
定休日 年中無休

http://www.shorinji-temple.jp

  • 階段、坂道に注意してください。
    ※現在観音堂は改修工事中です。工事の間は東京と奈良で特別展が開催されます(第1回の記事参照)。
    改修後の観音堂での拝観は、2022年4月末からの予定です。また現在、改修のためのご支援を募集するクラウドファンディングを実施しています。
    詳細は以下。readyfor.jp/projects/shorinji2021

撮影/本誌・坂本正行 取材・文/萬 眞智子 撮影協力/槇峯眞千子

『家庭画報』2021年7月号掲載。
この記事の情報は、掲載号の発売当時のものです。

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