
奔流のようにあふれくる光、めくるめくブリリアンス。秀でた美しさで感動を誘う「ハリー・ウィンストン」のハイジュエリー。偉大な創始者のスピリットを継承し、さらなる高みを極めようとする屈指のダイヤモンドジュエラー、その華やぎとエレガンスに迫ります。
195石ものダイヤモンドがクラスター・セッティングで密に留められ、神々しいまでの煌めきを放って。立体的なセンター部分は光が反射し合い輝きが増幅されます。「クラスター」ネックレス(Pt×ダイヤモンド計136.661ct)9億2708万円(参考価格)※ネックレス、ブレスレット、イヤリング、リングのセット販売/ハリー・ウィンストン(ハリー・ウィンストン クライアントインフォメーション)

ニューヨークの摩天楼や街並みを思わせる、アシンメトリーのモダンなデザインのセットジュエリー。
「フィフス・アヴェニュー・バイ・ハリー・ウィンストン」ネックレス(Pt×ダイヤモンド計77.381ct)2億2363万円(参考価格) 同イヤリング(Pt×ダイヤモンド計21.808ct)6182万円 同リング(Pt×ダイヤモンド計5.371ct)1496万円※ネックレス、イヤリング、リングのセット販売/すべてハリー・ウィンストン(ハリー・ウィンストン クライアントインフォメーション) ドレス72万6000円/アクリス(アクリスジャパン)

シンプルでいながら存在感のある、力強いフォルム。それでいて優しさを感じさせる、たおやかな意匠。繊細に仕立てられたハイジュエリーはそれ自体がまぶしく輝くだけでなく身につける人の内なる輝きをも引き出してくれます。女性たちのオーラを高める鮮烈なダイヤモンド。それこそがハリー・ウィンストンの魅力です。
中央左から、濃密な色彩がインパクトを放つファンシーインテンスイエローダイヤモンドを最大に際立たせたデザイン。「クラシック・リング」(Pt×ラディアントカット・イエローダイヤモンド10.40ct×ダイヤモンド)1億3310万円(参考価格) ハリー・ウィンストンらしい大粒ソリテールの「クラシック・リング」(Pt×ラウンドカット・ダイヤモンド6.40ct×ダイヤモンド)1億2364万円(参考価格) しずく形のダイヤモンドが胸もとに煌めいて流れ落ちる「カスケード・ネックレス」(Pt×ペアシェイプ・ダイヤモンド計4.55ct×ダイヤモンド)6303万円

迫力のある12.52ctもの稀少なダイヤモンドをシンプルにあしらったリング。ほっそりとしたマイクロパヴェ・セッティングの台座に留めることで、石の存在感と輝きが一層強調されて見えます。
リング(Pt×クッションカット・ダイヤモンド12.52ct×ダイヤモンド)2億8754万円(参考価格)/ハリー・ウィンストン(ハリー・ウィンストン クライアントインフォメーション) トップス14万3000円/ミカコナカムラ(ミカコ ナカムラ 南青山サロン)
創始者ハリー・ウィンストンは、ニューヨークで小さな宝石店を経営していた父のもとに生まれ、幼い頃から多彩な宝石に囲まれて育ちました。その鑑定眼は天才的で、24歳にして独力で起業し、1932年、36歳で自らの名を冠したジュエラー「ハリー・ウィンストン」を興した伝説的な人物です。
彼は稀有なダイヤモンドを取り扱うことで、たちまち巨万の富を誇る王族や大富豪たちの厚い信頼を勝ち得ました。
その評判をさらに高めたのは、726カラットのダイヤモンド原石「ヨンカー」。鶏卵ほどもある大きさの南アフリカ産の原石です。そこからカットされた125カラット超のダイヤモンドはあまりに見事だったため、後にエジプト国王の手に渡るまで彼は決して売ろうとせず手もとに置き続けました。ダイヤモンドを誰よりも深く愛し、ダイヤモンドもまた彼のもとに吸い寄せられるように集まってきたのです。
コレクションを眺める創始者ハリー・ウィンストンの後ろ姿。手にしているのは「ルイ14世」という名の大粒のダイヤモンドをあしらった華麗なティアラ。

1935年に手に入れた「ヨンカー」の原石と、そこからカットされ、最高級の品質を誇る125.35ctのエメラルドカットダイヤモンド「ヨンカーⅠ」。

並外れた大きさのダイヤモンドだけでなく、歴史に名を残した由緒あるダイヤモンドも、創始者ハリー・ウィンストンは次々と手にしていきました。「英国ロイヤルファミリーに次いで歴史的価値のある宝石を多く所有している」と報道されたその最たるものは、フランス王ルイ14世のものだったとされるブルーダイヤモンド「ホープ」。彼はこれをアメリカ国民への贈り物としてスミソニアン協会に寄贈し、国家的な宝石所蔵の基盤を作りました。
1978年に彼が没した後も、〝キング・オブ・ダイヤモンド〟と称されたその志は確かに引き継がれています。2013年にハリー・ウィンストンが手に入れた至宝「ウィンストン・レガシー」は、史上最も完璧なダイヤモンドの一つともされるもの。現代に至るまで、ハリー・ウィンストンが追い求めるのはただ、美の精髄、価値ある輝きなのです。
現在、スミソニアン自然史博物館に展示されている45.52ctの伝説的なダイヤモンド「ホープ」。ファンシーダークグレイッシュブルーの深い色合いは唯一無二。

すべての要素において完璧とされる101.73ctのペアシェイプダイヤモンド「ウィンストン・レガシー」。ブランドのDNAそのものともいえる至宝。

ニューヨーク5番街718番地にたたずむ18世紀後期のクラシカルな建物が、ハリー・ウィンストンの本店。ハイジュエリーを仕立てるアトリエもこの上層階にある。

写真提供:ハリー・ウィンストン

ファンシーシェイプ・ダイヤモンドと真紅のルビーの調和が生み出す優雅な気品。ルビーを支える細工のみイエローゴールドを用い、色彩のコントラストを高めています。
ネックレス(Pt×YG×ダイヤモンド計17.695ct×オーバルカット・ルビー計13.42ct)7491万円 イヤリング(Pt×YG×ダイヤモンド計2.89ct×ペアシェイプ・ルビー計3.89ct)2585万円/ともにハリー・ウィンストン(ハリー・ウィンストン クライアントインフォメーション) ジャケット27万8300円 キャミソール(参考商品)/ともにラルフ ローレン コレクション(ラルフ ローレン)

ハリー・ウィンストンのサロンに揃うのは“レア・ジュエルズ”。ダイヤモンドはもちろんのこと、色彩豊かなジェムストーンも質へのこだわりを感じさせる逸品ばかり。トップクラスのルビー、サファイア、エメラルドなどを数々扱ってきた長い歴史があるだけに確かなデザイン力で、絢爛たる美を紡ぎ出します。
ため息を誘う青き三美神。色も形も見事に揃ったスリランカ産非加熱サファイアを艶やかに引き立てるのは、立体感のある造形とデリケートなセッティング。イヤリング(Pt×YG×WG×エメラルドカット・サファイア39.83ct・38.27ct×ダイヤモンド計21.784ct×サファイア)8億9771万円(参考価格) リング(Pt×エメラルドカット・サファイア34.12ct×ダイヤモンド計9.689ct×サファイア)4億722万円(参考価格)※イヤリング、リングのセット販売/ともにハリー・ウィンストン(ハリー・ウィンストン クライアントインフォメーション)

日本人女性向きのサイズ感。「プレシャス・クラスター・バイ・ハリー・ウィンストン」時計(Pt×ダイヤモンド計7.31ct、サテンストラップ、クォーツ、ケース径19.7ミリ)1607万1000円 「サンフラワー・イヤスタッズ」(Pt×ダイヤモンド計3.74ct)804万1000円/ともにハリー・ウィンストン(ハリー・ウィンストン クライアントインフォメーション) ブラウス21万8900円/アクリス(アクリスジャパン)

1980年代からウォッチコレクションに力を入れ高い評価を得てきたハリー・ウィンストン。時計というより、もはやハイジュエリーと呼びたいドラマティックなタイムピースが心を奪います。優越の時間をそっと告げてくれるのはさまざまなシェイプのダイヤモンドを組み合わせたこのブランドならではの豪奢なスタイル。
右から、ペンダントウォッチやブローチとしても楽しめる「アルティメイト・エメラルド・シグネチャー」時計(WG×ダイヤモンド計8.6ct、パライバカラートルマリン、サテンストラップ、クォーツ、ケース32×46ミリ)1876万6000円 大粒ダイヤモンドをあえて不均等に。「クラスター・バイ・ハリー・ウィンストン」時計(Pt×ダイヤモンド計32.56ct、クォーツ、ケース径18ミリ)8114万7000円 万華鏡にインスパイアされた煌めきのグラデーション。「カレイドスコープ・バイ・ハリー・ウィンストン」時計(Pt×ダイヤモンド計12.25ct、サテンストラップ、クォーツ、ケース径36ミリ)2700万5000円※すべて直営サロン限定/すべてハリー・ウィンストン(ハリー・ウィンストン クライアントインフォメーション)

創始者ハリー・ウィンストンが、新雪をまとって輝くヒイラギのリースから想を得た、アイコニックなデザイン。
「クラスター」コレクションより、ネックレス(Pt×ダイヤモンド計50.055ct)7271万円 同イヤリング(Pt×ダイヤモンド計9.51ct)3817万円 リング(Pt×ラウンドカット・ダイヤモンド2.51ct×ダイヤモンド)2123万円/すべてハリー・ウィンストン(ハリー・ウィンストン クライアントインフォメーション) ブラウス8万300円/ドゥロワー(ドゥロワー 青山店)
弾けるような光を発し、あたかも貴金属の台座なしに、ダイヤモンドだけが星のごとく連なっているような印象を与えるハリー・ウィンストンのハイジュエリー。それは職人たちが仕立てにどれだけ手を尽くしているかを物語っています。扱いが難しいながらデリケートな細工ができるプラチナを駆使して台座を作る職人、さらに石合わせの職人、ストーンセッティングの職人、磨きの職人など多岐にわたる分野の匠たちが、「ウィンストニアン」と呼ばれる伝統的なスタイルを堅持。ダイヤモンドの魅力はまぶしく光り輝いてこそ、と考えるから、彼らは時間も手間も惜しみません。究極のハイジュエラーとしての矜持が感動を生むのです。

緊張が連続するストーンセッティングの作業。個々の石に合わせて作られた台座に、定められたダイヤモンドを置き、細い爪を1本ずつ倒して留めていきます。熟練を要する職人技です。

「クラスター・セッティング」を裏側から見てみると、細いワイヤーのようなジョイントでダイヤモンドの枠がつながっています。ジョイントは表からはほとんど見えず、ダイヤモンドだけが密集して輝きます。また、一切凹凸のないなめらかな裏面はつけ心地のよさの秘密。

ソリテールリングを側面から見ると、両脇のバゲットカット・ダイヤモンドを支えるアヒルの尾のような部分に気づくはず。「ダックテイル」と呼ばれる特徴的なデザインにより、センターから両脇に流れるラインを優美に演出しているのです。

先端の尖った小さな爪(プロング)を2つずつ4か所に使った独自の「スプリット・プロング」は、大粒のメインストーンに使われるセッティング技術。宝石がしっかりと固定されながら光を最大限取り込み、強く輝きます。また石を衝撃から保護する役目も。
写真提供:ハリー・ウィンストン