修造画報

我らが応援団長、松岡修造さん心のコラム 第6回「オリンピックの選手村はこんなに楽しい!」

秋になり、東京2020オリンピック・パラリンピック競技大会の代表選手が続々と決定しています。そんな代表選手たちが大会期間中、長い時間を過ごす選手村が今回のテーマ。「入村式はいつもわくわくしました」という松岡さんが、代表選手だけが知るエピソードや東京・晴海に建設中の選手村への期待を語ります。

選手村イメージ

東京都中央区晴海に建設されている東京2020大会の選手村完成イメージ図。選手たちの宿泊棟は大会後に分譲されます。Tokyo 2020提供

選手村は一日中ジャージーで過ごせる特別な場所

松岡修造さん

僕が日本代表選手として初めてオリンピックに出場したのは1988年のソウル大会です。そのとき選手村に到着して驚いたのが、日本の代表選手が全員、選手団の公式ジャージーを着ていたこと。夕食のときくらいは私服に着替えるのかなと思っていたら、そういうこともなく、ずっとジャージー姿なんです。それがものすごく新鮮で、「ここは一日中ジャージーで過ごしていい村なんだ!」と感動しました。

海外の選手はといえば、私服の人もいましたが、やはり各国の公式ウェア姿の人が多かった。代表のウェアを着られるのはどの国の選手にとっても嬉しく、名誉なことですから、ずっと着ている人が多かったのも、考えてみれば自然なことですね。

僕ももちろんいただいたジャージーは持っていましたが、会見や式典などの特別な場所で着るものだと思っていたんです。それと、テニスのツアーではプロ選手として契約しているメーカーのウェアを着ていたので、それが普通だと思っていたこともあります。

僕はソウル、バルセロナ、アトランタのオリンピックに出場しましたが、どの大会でも選手村で大人気だったのが、大会スポンサーでもあるマクドナルドでした。世界中に店舗のある有名店なので、多くの選手にとってなじみがあり、安心感があったのでしょう。

そんな僕がびっくりしたのが、水泳の入江陵介さんから聞いた話です。北京大会で北島康介さんと同部屋だった入江さんに、「北島さんと一緒にいて、一番すごいと思ったことは?」と尋ねたら、「金メダルを取る前の晩にチキンナゲットを食べていたことです」という返事だったんです。

ご存じのように、アスリートは日頃から食事には人一倍気を遣っています。大事な試合の前日ともなればなおさらで、揚げ物など脂っこいものは通常は食べません。でも、北島さんは試合前に神経質になりがちな場面でも、その状況に左右されず普段と変わらない行動で結果を出した。本当にすごい選手なのだと思います。

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