修造画報

我らが応援団長、松岡修造さん心のコラム 第2回「2020年、日本のスポーツ文化は変わります!」

東京2020オリンピック・パラリンピック競技大会まで1年をきり、関連する各種イベントが盛り上がっています。第2回は、日本のスポーツ文化の魅力とは?について真面目に熱く語ります! ご自身が音声ガイドナビゲーターを務めた、東京都江戸東京博物館で開催中の特別展「江戸のスポーツと東京オリンピック」のレポートとともに是非ご覧ください。

修造さん特別展看板前7月5日に行われた「江戸のスポーツと東京オリンピック」のプレス内覧会にて。「日本人にとってのスポーツ文化のルーツを学べる特別展です!」 詳細は2ページ目にご紹介。

日本と欧米のスポーツ文化の違いとは?

今回は僕がずっと考え続けている「スポーツ文化」についてのお話です。ちょっと硬い内容かもしれませんが、これからの日本にとって大切なことだと思いますので、ぜひみなさんも一緒に考えましょう!

日本と欧米のスポーツ文化の一番大きな違い。それは、欧米では「スポーツが生活の一部になっている」ということ。競技をすることはもちろん、好きな選手やチームを応援すること、ボランティアなどで支えることも含めて、老若男女みんなが楽しんでいます。

では、どうして日本のスポーツ文化は違うのか? それは、日本ではスポーツが「体育」という、義務教育の一環として行われたこと、また、企業が主体となるスポーツが主流だったことで、欧米のような地域に密着したスポーツがなかなかなかったため、スポーツ文化が根付くのに必要な、スポーツを「する」「応援する」「支える」という環境が整っていなかったからだと思います。

海外では、基本的に企業名はユニフォームには入っていても、チーム名にはほとんど入っていません。たとえば、サッカーの名門「マンチェスター・ユナイテッド」など、チーム名に必ず入っているのはホームタウンの名前。そのため、地元の人は自分たちのチームだという意識を強く持って応援しますし、地域の活性化、一体化が生まれるのです。

日本でも、サッカーのJリーグやバスケットボールのBリーグなど、地域に根ざしたスポーツが増えて、各地で盛り上がっていますよね! この流れが更に拡大していけば、スポーツがもっと日本人の生活に密着したものになると思います。

そして、日本のスポーツ文化を大きく変えるのが、なんといっても、2020年のオリンピック・パラリンピックです。スポーツがもたらす感動や、みんなで一つになる喜びを知ることで、日本のスポーツ文化、スポーツに対する考え方は間違いなく変わります!

修造さん座り写真

勝っても負けても相手を敬う。それが日本のよさ!

日本のスポーツ文化はさらに進化する必要がある一方で、変えてはならない日本ならではのよさも、もちろんあります。それは日本のおもてなしの心にも通じる、武道の基本「礼に始まって礼に終わる」、つまり相手を敬う気持ちです。

グッドルーザー(潔く負けを認める人)という言葉もありますが、試合の勝敗にかかわらず、対戦した相手を尊ぶ気持ちを持って振る舞えること。それこそが日本のスポーツ文化のよさであり、絶対に失わないでほしいものです。

今、世界中で多くの国際問題が起きているなかで、オリンピック・パラリンピックを通じて、日本のこの精神を広められるのは開催国の特権です。逆にいえば、そこを伝えられなければ、自国開催の意義が薄れてしまいます。こういうことはたぶんサミットでも成しえません。世界最高峰のスポーツの祭典だからこそできる。日本にとって大きなチャンスなのです。

来年オリンピック・パラリンピックが閉幕したとき、世界中の人たちが「戦争をしない平和な国、日本で開催してよかったね!」と思ってくれたら嬉しいですね。そして、僕の一番の願いは、日本人が自分たちの文化、国に誇りを持てるようになることです!

みんなでつなげよう東京2020への“和”と“心”

修造さん書 文化心

コラムの締めは毎回、僕のメッセージを凝縮した一文字の書。”心”がすべての根っこにある!という思いをもとに書いています。第2回は「文化心」。僕はこれからも日本のスポーツ文化発展のために考え、行動していきます!

 

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