修造画報

【対談】日本交通 川鍋一朗さん×松岡修造さん「まさかのピンチも変革の好機に」

松岡さんと川鍋さんオンライン対談直後、満面の笑みで写真に収まるお2人。川鍋さんの背景は“タクシーの運転席の画像”。とてもリアルです。

すべてやりきって東京2020を迎えたい

松岡 東京2020オリンピック・パラリンピックの延期が発表されたときは、どう思われましたか。

川鍋 もう1年盛り上がっていいよといわれたような感覚で、マイナスには捉えていません。東京のタクシーは現在3台に1台が最新のミニバン型ですが、あと1年あれば3台に2台の割合にできるでしょう。車内に設置している決済機付きタブレット(板状のコンピューター)の精度も上げていくつもりです。

松岡 東京2020に向けて、ますます進化していくのですね。

川鍋 はい。できることはすべてやりきるつもりです。その結果、海外からのお客さまが「日本のタクシーはいいね」と喜んでくださったら、最高ですね。10~20パーセントの乗務員は相当鍛え上げられていて目線も意識も高いですから、そういう乗務員の車両に乗られたかたは「人類がなしえる移動手段の最高峰」をご体験いただけると思います。

松岡 志が高く、素晴らしいです。

川鍋 あと、日本交通の会長としての思いもあります。実は64年の東京大会で日本交通は国際オリンピック委員会の会長さんをハイヤーにお乗せして、感謝状をいただいているんです。これに負けたくない(笑)。

松岡 負けたくない(笑)。一朗さんなら、きっと大丈夫です。

松岡さん

海外へ行くとよくわかる日本のタクシーの安心感

松岡 現役時代、僕にとって日本のタクシーの運転手さんは特別な存在でした。ひと言でいうと、安心感です。海外ツアーから帰国してタクシーに乗るたびにほっとしました。

川鍋 嬉しいお話です。

松岡 当時は成田から自宅までずっと会話をしていたんです。運転手さんの苦労話を聞いたりすると、好きなテニスに打ち込める自分はなんて恵まれているんだと思ったり、「僕も頑張るぞ!」と気合が入ったり。

川鍋 そうでしたか。

「プロ意識と安心感。日本のタクシーは世界に誇るべきものです」──松岡さん

松岡 安心感の源は、みなさんのプロ意識だと思うんです。丁寧な接客、確かな運転技術。日本特有の自動ドアもあって、海外から来た人は誰もが感動するはずです。

川鍋 ありがとうございます。外国のかたが、それこそオリンピックなどで来日されたとき、最初に話をするのがタクシーの乗務員だと思うんですね。社員には「日本代表という誇りを持って、第一印象をよくしよう」と話しています。

松岡 日本人として心強いです!

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