修造画報

山中伸弥さん×松岡修造さん、京都と東京でのオンライン対談が実現!

「日本人は協力し合って前に進んでいけるはず」──松岡さん

松岡 僕は、日本人はもともと、協力し合って前に進んでいくのが得意だと思っているのですが、その力をもっと発揮して、日本中で「ステイホーム」を徹底するには、今、何が必要だと思われますか。先ほど、若い人に周囲への感染のリスクを伝えることを挙げられていましたが、ほかに何が考えられるでしょうか。海外のような国の規制がなくても、僕はできるはずだと思うのですが。

山中 僕も、修造さんがいわれるように、日本人は理解さえすれば、厳しい罰則などなくても、するべきことができると思っています。日本人は戦争をはじめ、多くの震災など大変な目に遭いながら、乗り越えてきました。今回も必ず乗り越えることができると信じています。

日本人は理解さえすればするべきことができます

山中 そのためには、国がすべきことが2つあると考えています。1つは日本の感染状況をしっかり国民に伝えること。世界は「いかにウイルスと共存するか」という方向にありますが、今頑張らなければ共存する前にやられてしまいます。そして、頑張るためには、現状を知ることが必要です。

もう1つは強いリーダーシップです。日本はみんなで仲よく多数決でという平和的な考えが主流で、普段はそれでいいと思うのですが、緊急事態にあってはそれではちょっと難しいと思うんですね。安倍首相には2月末のように、どんな批判にも耐える覚悟でリーダーシップを発揮していただけたらと思っています。

経済と感染対策のバランスで揺れていると思うのですが、感染対策の強化が先決です。そのうえで、社会活動の制限によって苦境に陥っているかたがたの支援を、国なり自治体なりが素早く行ってほしい。そのかたがたは社会を守るために犠牲になってくださっているわけですから。

松岡さん

外出自粛の日々には多くの気づきがあります

松岡 僕は最近、家にこもる生活は多くの気づきをもたらしてくれると感じています。アスリートは平和であってこそのスポーツだということを痛感しつつ、部屋のなかでどうやってトレーニングをするかなど、各自で考え、工夫して行動しています。

山中 おっしゃるとおり、ピンチはチャンスという言葉もあります。みんながもがき苦しむなかで、新しく気づいたことや生み出したものが、ウイルスの波が去った先の世界で生きてくるのではないでしょうか。

「ピンチはチャンス。この状況から学ぶこともいっぱいあります」──山中さん

山中 今日のようなオンラインの対談も、以前ならまずありえませんでしたよね。日本人は面と向かって話すことを大切にしてきましたが、いざそれができなくなってオンラインで対談や会議をしてみると、思っていた以上にできるじゃないかと。みんながそれぞれの場所でできますから、移動の時間もいらず、効率的です。ですから、この状況から学ぶこともいっぱいあって、プラスに生かしていきたいなと思っています。

松岡 僕もジュニア選手の強化スタッフとオンラインでミーティングをしていますが、目の前で話せば簡単に通じることが、オンラインだと通じないときがあることに気づき、以前よりしっかり準備をするようになりました。これはある意味いいことだなと感じています。

山中 我々の会議も、これまでは1時間、2時間とダラダラやってしまうことがありましたが、オンラインだと、なんとなし、あまり長くはやりたくないという気持ちが働きまして(笑)。あらかじめ議題をきちんと決めておいて話し合うようになり、今までより短時間で終わることが増えました。そういう意味でも効率アップになっていると感じます。

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