修造画報

日本の食材、生産者、料理人——世界中から集まる選手のために“食のALL JAPAN”で臨みます/帝国ホテル特別料理顧問 田中 健一郎さん

最高の食と優しさで世界の人をもてなしたい

松岡修造さん

テレビ番組の“くいしん坊”歴約20年の松岡さん、食への関心は並々ならぬものがありました。スーツ、シャツ、タイ、チーフ/紳士服コナカ

松岡 最後に伺います。東京2020大会を通して、田中さんは何を伝えたいと思われますか。

田中 先程の繰り返しになりますが、やはり、日本の食材と日本の伝統的な食をアピールしたいです。先達が残してくれた日本の食の素晴らしさを世界にアピールできるチャンスなんてそうないですから。

松岡 おっしゃるとおり、最高のチャンスです。

田中 私は、東京2020大会の食は必ず評価されると信じています。必ず、選手や関係者から「今までで最高」といってもらえます。100パーセント間違いありません。

「最高の評価を得る自信はあります。日本人が心を込めて作るんですから」──田中さん

松岡 田中さんの力強い自信は頼もしい限りですね!

田中 自信はあります。日本人が心を込めて作るんですから。四方を海に囲まれた豊かな地で、熱心な生産者が丹精して育てた食材を、まじめで器用で料理への情熱に溢れた料理人たちが結集して作る。おいしくないはずがありません。

松岡 おっしゃるとおりです。

田中 あとは日本人の優しさを伝えたいです。大会招致の際、世界に発信されましたが、日本には「おもてなし」という独自の素晴らしい文化があります。海外から日本にいらっしゃったみなさんはきっと、おもてなしの心に触れて、「日本はいい国だね。日本人は素晴らしいね」といって帰ってくださると信じています。

松岡 僕もいろいろなオリンピック関係のかたがたとお会いしていますが、これだけ自信に満ちたかたはひさしぶりで、感動しました。世界中から集う選手たちのためにも、“逆算健一郎”さんの本気食を楽しみにしております!

修造エール

田中さんのお話には実は度々、帝国ホテル初代総料理長の村上信夫さんのお名前が出てきました。田中さんが敬愛する大先輩で、料理人を志すきっかけになったかたです。

料理番組で家庭料理を教えていた村上シェフに憧れた少年が、40年後にその後継者となったわけですから、運命的ですよね。

村上さんは64年大会の選手村の料理長で、日本になかった高度な冷凍技術を開発するなど、多くのレガシーを残されたかた。比較されるのはプレッシャーだといいつつも、「やるしかないですからね!」と明るくおっしゃっていたのが印象的です。

対談の間、僕の頭の中にはずっと『情熱大陸』(各分野で活躍する人を紹介するTBSテレビのドキュメンタリー番組)のテーマ曲が流れていました。

修造画報

松岡 修造  SHUZO MATSUOKA

1967年東京都生まれ。86年にプロテニス選手に。95年ウィンブルドンでベスト8入りを果たすなど世界で活躍。現在は日本テニス協会理事兼強化本部副本部長として、ジュニア選手の育成とテニス界の発展に尽力する一方、テレビ朝日『報道ステーション』、同『TOKYO応援宣言』、フジテレビ『くいしん坊!万才』などに出演中。近著に日めくり『まいにち、新・修造!』。東京2020オリンピック日本代表選手団公式応援団長。公式サイト>>

撮影/鍋島徳恭 スタイリング/中原正登〈FOURTEEN〉(松岡さん) ヘア&メイク/大和田一美〈APREA〉(松岡さん) 取材・文/清水千佳子 撮影協力/帝国ホテル 東京

『家庭画報』2019年11月号掲載。
この記事の情報は、掲載号の発売当時のものです。

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