

高島さん(以下敬称略) 50代、60代になると、若い頃に比べて髪が細くなったり、抜け毛が増えたりしますよね。年齢とともに髪質も変わっていくのでしょうか。
浜中先生(以下敬称略) そうですね。髪は徐々に細く柔らかくなり、毛先にはうねりや乾燥も現れやすくなります。女性ホルモンの低下の影響が大きいのですが、40代後半頃になると「毛先が引っかかる」「まとまりにくくなった」と感じ始めます。髪が細くなり、うねりや乾燥も加わるため、以前より艶がなくなったように見えることもあります。
高島 髪のために、日常で意識したほうがよいことはありますか。
浜中 まずは食事や睡眠など、生活習慣を整えることですね。皆さん、その大切さはよくご存じですが、大人になると誰かに生活習慣を注意される機会はなくなりますし、長年続けてきた自分なりのスタイルがありますよね。ですから診療では、その方のお話を伺いながら、「ここは少し見直してみましょう」と気づいていただくことも大切にしています。
高島 確かに、長年の習慣はなかなか変えられません。まず自分の暮らしを振り返ることが必要ですね。
高島 市販の育毛剤やシャンプーなどを使ったセルフケアについては、どう考えればいいでしょうか。
浜中 セルフケアにこだわるのはもちろん構いません。ただ、知っておいていただきたいのが育毛剤と発毛剤の違いです。育毛剤は今ある髪を健やかに保つ医薬部外品、発毛剤は発毛を促す医薬品と、役割が異なります。思うような変化が得られない場合は、ケアそのものを見直してみてもよいでしょう。
高島 シャンプーについても伺いたいのですが、髪や頭皮のためには、どのくらいの頻度で、どんなことを意識して洗うとよいのでしょうか。
浜中 1日1回、ご自分に合ったもので洗髪するのが基本です。よく抜け毛が気になるからと洗髪を2日に1回にする方がおられますが、そうすると2日分の抜け毛が一気に出るので、かえってストレスになることもあります。またシャンプーは髪だけでなく、髪が生える土台である頭皮を洗うものと考えてください。
高島 基本的なことですが、洗うなら朝と夜、どちらがいいですか?
浜中 基本的には夜をおすすめします。ただ、朝に洗ってボリュームを出して出かけたいという方なら、頭皮の状態に問題がなければ朝でも大丈夫。その方の生活に無理なく取り入れられることが大切です。
高島 お話を伺っていると、「これをしなければ」と神経質になりすぎないことも大切だと感じます。間違ったケアで悩みを増やさないことがポイントなのですね。
撮影/鍋島徳恭 スタイリング/松田綾子〈オフィス・ドゥーエ〉(高島さん) ヘア&メイク/曽我和彦、佐々木大輔〈TRINE〉(高島さん) 遠藤芹菜(浜中先生) 取材・文/冨部志保子 [高島さんのスタイリング]ブラウス8万8000円 パンツ8万300円/ともにプーロタット(サン・フレール)ピアス7万9200円/キノシタパールリング110万円/ケイテン(ラ パール ドリエント)靴13万7500円/セルジオ ロッシ(セルジオ ロッシ ジャパン カスタマーサービス)