美容・健康

保ちたい“飲み込む力”。食事中などにムセやすくなったら「のどトレ」をはじめましょう

365日美と健康のお悩み相談室 毎日更新の美容&健康のコラム連載。今知りたい気になる話題から、すぐに試せるテクニックなど、美容と健康のプロが皆さんのお悩みに答えます。記事一覧ゲストの回答

365日美と健康のお悩み相談室

【お悩み】最近、食事中にムセやすく、心配です

近頃、食事の最中にゴホゴホとムセてしまうことが増えていて心配です。

【回答】のどの筋肉を鍛えて“飲み込む力”をアップしましょう

最近、食事中にムセやすくなった……。それは、“飲み込む力”が衰えているサインかもしれません。今回は、医学博士の藤谷順子先生の著書『ムセはじめたら、「1分のどトレ」』より紹介します。

「“飲み込み”はたくさんの筋肉が連動するとても高度な能力です。飲み込む力が損なわれると、体は栄養も水分もとりにくくなり、ちょっとしたばい菌やウイルスにも抵抗できなくなります。

そして、もっともリスクが高いのが、食べ物が空気の通り道へ入り、肺でばい菌などが繁殖して炎症を起こす“誤嚥性肺炎(ごえんせいはいえん)”です。がん、心疾患に次いで、日本人の死因の第3位が肺炎で、しかも、肺炎の中でもかなりの割合を誤嚥性肺炎が占めています」(藤田先生)

若くて健康な人も誤嚥の恐れがある

「ムセは“気道防御反射”とよばれる反射のひとつ。食事中に激しくムセていると、その人が誤嚥しているかもしれないということがわかります。

しかし、気道の感覚がにぶくなっていると、ムセないこともあります。これを“不顕性誤嚥”といいます。また、ムセたとしても力が弱いと、誤嚥したものを全部気管から出すことができず、やっぱり肺炎につながります。

食べ物を誤嚥するだけでなく、唾液を誤嚥することもあります。眠っているときにはとくにリスクが高く、この場合もムセは出ないことがあります。

また、若くて健康な人でも夜間睡眠中には唾液の誤嚥があると報告されています。誤嚥は身近なことなのです」(藤田先生)

飲み込む力をアップするトレーニング

今回は、飲み込む力“ゴックン力”をアップするためのトレーニングを教えてもらいました。空のペットボトルを使って喉頭を上げる筋肉を鍛える「ペットボトル筋トレ」です。

あごでペットボトルを挟み、その状態からあごと鎖骨を近づけて、ペットボトルをつぶすようにゆっくり押します。今現在、ムセが出ている方も、そうでない方も、予防としてこのトレーニングに取り組んでみてください。

「ペットボトル筋トレ」を実践!

藤谷順子/Junko Fujitani

国立国際医療研究センター病院リハビリテーション科医長。医学博士。筑波大学医学専門学群卒。東京医科歯科大学神経内科での研修後、リハビリテーション科医師となる。東京大学医学部附属病院、国立療養所東京病院、埼玉医科大学病院、東京都リハビリテーション病院等を経て、2002年より現職。著書多数。


イラスト/umao 撮影/西山 航 編集協力/山岸美夕紀


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