美容・健康

日常のなかできる“元気脳”のつくり方。毎日見るテレビも一工夫で脳を活性化

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365日美と健康のお悩み相談室

【お悩み】両親が認知症を発症しないか心配です

両親が今後、認知症にならないか心配です。日常的にできる認知症予防の方法はありますか?

【回答】毎日観るテレビも認知症予防に活用しましょう

認知症予防というと、何か特別なことをやらなくてはならないと思う人もいるかもしれません。しかし、新しいことを始めるのはなかなか大変ですし、施設などに通うのもひと苦労です。

そこで今回は、老年内科で多くの方を長年診てきた、いのくちファミリークリニック院長・遠藤英俊先生の著書『最新 ボケない!“元気脳”のつくり方』より、日常の中でできる認知症予防法をご紹介します。

テレビは“なんとなく”見ない

何気ない毎日の行動も、認知症予防のためのステップとなります。例えば、最も身近にあるテレビ。

「みなさんは、朝、スイッチをつけて、なんとなくそのまま見続けていないでしょうか? “元気脳”を維持するためには、常に脳に刺激を与え続けることが重要です。」(遠藤先生)

毎日、同じような番組をなんとなく見続けていると、脳の特定分野のみが刺激され、次第に脳を萎縮させることにもなりかねません。

テレビ自体が悪いわけではありません。大事なのはテレビとのつきあい方です。ドラマのストーリーを理解するためには、ある程度、前頭葉のはたらきも必要ですし、様々な情報をインプットすることもできます。

認知症にならないためには、番組を観た後に誰かと意見や感想を述べ、内容について話し合いをするのがおすすめです。

様々な番組を観て脳を活性化させる

ひとり暮らしの方も、知人との話題のきっかけづくりなど、テレビをコミュニケーションの手段として取り入れる工夫をしましょう。

ニュース映像やドラマを観て(インプット)、それを人と語り合うこと(アウトプット)で記憶の定着もはかられます。つまり脳を活性化することにつながります。

実際にコミュニケーションを取り入れた見当識訓練は、認知症予防やうつ症状の人への心理療法、リハビリテーションにも活用されています。

無意識に見るより、観終わった後に“番組の内容について思い出すこと(想起)”、“考えること”で、脳が活性化します。例えば、次回のあらすじを予測して書きとめ、翌週にストーリーを思い出しながら、答え合わせをしてもよいでしょう。

そして、番組選びにも工夫を。毎回、話のパターンが決まっている時代劇や刑事ドラマなどは、脳の活性という点では、残念ながらあまり効果はありません。同じものを繰り返し観続けるのでなく、様々な番組を観て脳を活性化させましょう。

認知症予防に効果的なテレビとの付き合い方を、ぜひ取り入れてみてください。

遠藤英俊/Hidetoshi Endo

1982年滋賀医科大学卒業、87年名古屋大学大学院医学研究科修了。国立長寿医療センターなどで内科医および老年科医として長年研鑽を積み、 2021年より、いのくちファミリークリニック院長。 日本認知症学会理事。認知症の専門医として、認知症の予防プログラムや介護プログラム、認知症サポート医への教育、啓蒙活動などに取り組む。


『最新 ボケない!“元気脳”のつくり方』(世界文化社)
遠藤英俊(著)

イラスト/umao 編集協力/山岸美夕紀


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