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今こそ自宅でマインドフルネス! 意識の集中で、安定した心の持ち方を身につける

2020.06.30

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不安な時代を乗り切るメッセージ「心をつなぐ言葉」 第5回(全7回) 当たり前だと思っていた日常や、世界の情勢はどうなっていくのか―。家庭画報ではそんな時代を生き抜くため、“心をつなぐ”をテーマに、そのヒントを探しました。見えてきた一つのキーワード、それは「思いやり」です。識者のかた、それぞれが考える、私たち一人一人に求められる「思いやり」を紐解いていきます。前回の記事はこちら>>

意識を集中して、
安定した心の持ち方を身につける。
今こそ、自宅で“マインドフルネス”


マインドフルネスは、1つのことに意識を集中させて、穏やかな心の持ち方を学ぶ練習法です。川野泰周さんによれば、「普段の家事も立派なマインドフルネスになりうる」とのこと。家で多くの時間を過ごす今こそ、心の安定法を身につけてはいかがでしょうか。

●川野泰周さんのインタビューはこちら>>


川野泰周さん

心の安定が表情を穏やかにし、
周りの人も癒やします


禅の教えにも通じるマインドフルネスは、心の安定法としてメンタルヘルスやストレスマネジメントなどに活用されています。代表的な練習法は呼吸瞑想ですが、川野泰周さんは「単調な繰り返し作業が多く達成が目に見える家事は、心がけ次第でそれと同等の効果をもたらします」といいます。

そのコツは、目の前の1つの作業に気持ちを集中させ、心を込めて行うこと。1つの動作が終わったら気持ちを切り替えて次の1つに集中します。この集中と切り替えの習慣が、やがて周囲に振り回されない心の安定をもたらすのです。

「自分と、誰かのためを思う気持ちを忘れずに込めましょう。あなたが自分を大切にすれば表情も穏やかになり、周りの人も癒やされるのです」。

茶を入れる

お茶を淹れる


茶筒の蓋を開ける、急須に茶葉を入れる、湯を注ぐ―。

お茶を淹れるというごく日常的な行為も、1つ1つの動作に意識を集中し、五感を研ぎ澄ませて香りや音、温かさを楽しむことで、気持ちを安定させる効果をもたらします。慌ただしく雑に淹れたときと比べると、味も格段においしく感じられ、さらに豊かな気持ちになります。

野菜を切る

野菜を切る


ごぼうのささがき、キャベツのせん切り、玉ねぎのみじん切りなど料理支度の「切る」作業は、単調ですが簡単すぎず、成果が目に見えるのでマインドフルネスに適しています。リズミカルに繰り返される包丁の音や、小さな一片一片の形や大きさの微妙な違いをありのままに受け止めながら手を動かすと、不思議と心が落ち着いてきます。

水を撒く

水を撒く


桶から柄杓(ひしゃく)ですくった水を撒(ま)くのは、一見単純な繰り返し作業ですが、空中を舞うときも、地面にしみ込むときも、水は二度と同じ形を表しません。変化する水の姿をしっかり見つめ、飛び散る水音に耳を澄ませれば、何かと落ち着かない世の中の喧騒も忘れられるのではないでしょうか。

床を磨く

床を磨く


固く絞った雑巾を少しずつ移動させながら、端から端まで隙間なく丁寧に磨き上げると、なんとも清々しい気持ちになります。場を清めることは、身と心を清めることにつながるのです。

「今日はこの廊下をピカピカにしよう」などと目標を決めて自主的に取り組むと、単純作業の繰り返しも不思議と面白く感じられるものです。

庭を掃く

庭を掃く


竹箒で庭の落ち葉を一心不乱に掃いていると、時間を忘れて没頭し、心配事や苛立ちを忘れていることがあります。地面に目をこらし、力を微妙に加減しながら「掃く」という動作は専心しやすく、穏やかな心をもたらすのでしょう。「ここを通るかたも、家族もみんなが気持ちよく過ごせますように」と願うやさしさが、心のホコリも一緒に掃き出すかのようです。

「あの日々は無駄ではなかった。いずれそう思えるように生きること」養老孟司さん


「心の持ちかたが、不安を克服するのです」ダライ・ラマ法王14世

撮影/鍋島徳恭 取材・文/浅原須美

『家庭画報』2020年7月号掲載。
この記事の情報は、掲載号の発売当時のものです。
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