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自覚がない「隠れ脱水」で突然倒れてしまわないための水分補給のポイント

2020.08.17

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365日美と健康のお悩み相談室 毎日更新の美容&健康のコラム連載。今知りたい気になる話題から、すぐに試せるテクニックなど、美容と健康のプロが皆さんのお悩みに答えます。記事一覧はこちら

【お悩み】脱水を防ぐためには、いつ水を飲むべき?


テレビのニュースなどでも熱中症や脱水への注意が呼びかけられていて、気をつけようと思っています。水分補給のポイントを教えてください。

【回答】水分補給はのどが渇く前に。高齢者は特に注意です


暑い夏は水分補給が大切ですが、どのくらいの頻度で水を飲めばいいのでしょうか?


医学博士の久野譜也先生の著書『死ぬまで歩ける! 7秒筋肉体操』よりご紹介します。

加齢とともにのどの渇きを感じにくくなる

「私たちの体に蓄えられている水分量は、成人男性で体重の60%にものぼります。しかし、歳をとるとともに減り、高齢期では20歳代の約50%にまで減少します。

ただでさえ体内の水分量が少なくなっている高齢者では、少し汗をかいただけでもすぐに脱水状態になってしまいます。暑い時期に高齢者が熱中症になりやすいのは、そのためです。

体内の水分量が不足すると、血液の粘性が高くなり、血栓(けっせん)ができやすくなって脳卒中や心臓病のリスクが高まります。また、口の中に雑菌が繁殖しやすくなり、誤嚥性肺炎や気管支炎の原因になることも。

さらに、めまいや失神を起こして、転倒骨折から要介護に至ってしまう危険もあります」

喉が渇く前のこまめな水分補給を習慣に

「加齢とともに、のどの渇きを感じにくくなるということも頭に入れておきましょう。本人が水分不足を自覚していない“隠れ脱水”となり、突然倒れてしまうこともあります。

体操やウォーキングなどの運動の前後、そして日中を通して、のどが渇いていなくても、100〜200mlずつ飲むというように、こまめな水分補給を習慣にしてください。

また、水分補給が大事なのは、気温や湿度が高い夏場だけのことと思われがちですが、空気が乾燥してくる秋から冬場にも注意が必要です。

とりわけ、寒い冬は暖房器具の使用によって脱水症を起こすケースも少なくありません。

また、高血圧の薬として利尿剤を飲んでいる人も、体から水分が失われやすいので注意が必要です」(久野先生)

重要な水分補給のタイミング


(1)運動前と運動後

(2)入浴前と入浴後

(3)就寝前と起床時

(4)お酒を飲んだとき

(5)気温や室温が高いとき

久野譜也/Shinya Kuno

1962年生まれ。筑波大学大学院人間総合科学研究科教授。医学博士。2002年、健康増進事業を推進する筑波大学発ベンチャー、(株)つくばウエルネスリサーチを設立。エビデンスに基づいた超高齢社会に対する日本の健康政策の構築を目指し、100 以上の自治体と協働し、啓蒙活動に努める。








『死ぬまで歩ける! 7秒筋肉体操』(世界文化社)
久野譜也(著)

イラスト/umao 撮影/岡田ナツ子 編集協力/山岸美夕紀
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