暑い日にひどくなる頭痛、水分不足が原因の「脱水症」かもしれません

【お悩み】暑い季節になると、頭痛がひどくなります

暑い季節になると頭痛がいつもよりもひどくなる気がします。季節が関係しているのでしょうか？改善法はありますか。

【回答】「脱水症」が原因の一つかもしれません

暑いこの季節になると頭痛がひどくなる、というタイプの人も少なくないようです。


その原因の一つに「脱水症」がある、と指摘するのは、『頭痛女子バイブル』著者で頭痛専門医の五十嵐久佳先生です。

「脱水症で頭痛になることがあります。特に片頭痛の方は、そうでない人に比べて少しの水分不足でも頭痛になりやすいので、こまめに水分補給することが必要です。

運動するときも、運動前や途中に経口補水液などで充分に水分をとりましょう。

片頭痛の痛みが軽く、吐き気も強くないときなら、カフェインを含むコーヒーや紅茶を飲むと痛みがやわらぐことがあるので、試してみてください。

ただし、コーヒーは1日2杯まで。習慣的にたくさん飲み続けていると、依存症になり、飲んでいない状態のときに“カフェイン離脱頭痛”が起こることもありますので注意してくださいね」

コーヒーの代わりにハーブティーもおすすめ

「コーヒーを普段から飲みすぎている人や、コーヒーが苦手な人は、かわりに、ハーブティーを普段の飲み物とするのがおすすめ。ノンカフェインですし、ストレスの影響を受けやすい頭痛をリラックス効果で予防してくれます。

1人分なら、ティースプーン山盛り1〜2杯に、沸騰した湯180mlを注ぎ3〜5分蒸らして。気分や症状でハーブを選ぶのも楽しい時間です」

夏のクーラーによる冷えも頭痛の原因に

「緊張型頭痛の方は、体の冷えから首や肩がこり、それが頭痛の原因になることも。冬はもちろん、夏のクーラーでも体は冷えます。

そんなときは、あたたかい生姜のドリンクで体を芯から温めれば、冷えからくる頭痛を予防できます。片頭痛の予防にもおすすめですよ」（五十嵐先生）