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あらゆる甲状腺疾患にワンストップで対応。大学病院としては日本初の「甲状腺センター」

2019.11.28

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知っておきたい! 頼りになる専門外来 治療を続けているのによくならない、今の治療効果に満足していない――。このような悩みを抱える人は少なくありません。こんなときに頼りになるのが「専門外来」です。一般外来ではなかなか受けられない個別性の高い治療が期待できます。今回は「甲状腺センター」についてです。記事一覧はこちら>>

診療科の枠を超えた専門チームにより総合的な診療体制を構築し、あらゆる甲状腺疾患にワンストップで対応


甲状腺の病気としてよく知られているのはホルモン分泌の異常をきたす橋本病やバセドウ病で、中高年女性に多くみられます。このほか甲状腺腫瘍や甲状腺炎などの病気もありますが、いずれも内科と外科からの治療アプローチが必要です。今回は、診療科の枠を超えた専門チームがあらゆる甲状腺疾患にワンストップで対応してくれる専門施設を紹介します。

福成信博先生

昭和大学横浜市北部病院 副院長

甲状腺センター長
福成信博(ふくなり・のぶひろ)先生

1984年、昭和大学医学部卒業。88年、同大学大学院医学研究科外科系外科学修了後、同大学医学部外科学教室入局。JR東京総合病院、米国留学、伊藤病院などを経て、2003年より昭和大学横浜市北部病院に勤務、14年より副院長、19年より甲状腺センター長。日本内分泌学会代議員、日本甲状腺外科学会理事、日本超音波医学会理事などの要職も多数務める。これまでに手がけた甲状腺手術は5000件余り、甲状腺ラジオ波治療も500件を超え、この分野のオピニオンリーダーの1人である。

甲状腺の病気とは?


蝶のような形をしている甲状腺は、首の喉仏の下にあり、脳の下垂体からの指令を受けて甲状腺ホルモンを分泌している。

甲状腺の主な病気は、①ホルモンの分泌異常、②腫瘍、③炎症(甲状腺炎)の3つに大きく分かれる。

このうち、一般に広く知られているのが①で、ホルモンの分泌が不足する「甲状腺機能低下症(橋本病)」とホルモンの分泌が過剰になる「甲状腺機能亢進症(バセドウ病)」がある。

いずれも自分の体の一部を異物とみなし攻撃してしまう自己免疫の異常が原因と考えられている。

患者数は?


日本甲状腺学会によると、甲状腺の病気の罹患者数は500万~700万人で、治療が必要な人は約240万人と推計されている。

内訳は、甲状腺機能低下症が全体の約4割を占め、甲状腺機能亢進症が約1割強、甲状腺良性腫瘍が約3割、甲状腺悪性腫瘍(がん)が約1割、甲状腺炎などその他の疾患が約1割弱となっている。

甲状腺ホルモンの分泌異常をきたしやすいのは中高年女性が圧倒的に多く、男女比は1対9にもなるが、それ以外の病気では男女差はない。

甲状腺センターとは?


甲状腺疾患に特化した専門チーム(外科医、内科医、病理診断医、臨床検査技師)が単科の専門病院などでは対応しきれない重症患者や合併症のハイリスク患者に対して集学的治療を行う。

欧米では、センター化による甲状腺診療が一般的だが、日本で行っている施設はほとんどない。

こんな悩みは専門外来へ!


●首にしこりがある、腫れている
●喉に違和感がある
●人間ドックで甲状腺の異常を指摘された
●甲状腺の病気で手術が必要といわれたが受けたくない
●甲状腺がんで経過観察といわれたが不安
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